人気ブログランキング | 話題のタグを見る

植草被告、泥酔グラフで最終弁論

8月22日8時2分配信 スポーツ報知

 電車内で女子高生の尻を触ったとして東京都迷惑防止条例違反の罪に問われた元早大大学院教授・植草一秀被告(46)の第11回公判が21日、東京地裁で開かれ、植草被告は最終弁論で「嫌疑をかけられた罪は絶対に犯していない」と改めて無罪を訴えた。検察側は前回公判(7月18日)で懲役6月を求刑。注目の判決は10月16日に言い渡される。

 弁護団は犯行当時の状況をビジュアルで説明しようと試みた。プロジェクターを使いスクリーンにイラストやグラフのスライドを上映。事件当時の状況を再現し、植草被告とは別に真犯人がいると訴えた。

 イラストによる再現動画には、弁護側が「真犯人」とする人物も登場。動画の「真犯人」は女子高生が後ろを振り返る間に移動しており、弁護側は「真犯人は真後ろに立っていた人物。右斜め後ろにいた被告人が犯人と取り違えられた」と主張した。

 また植草被告の泥酔度を縦軸、事件の経過を横軸とする"酔っぱらいグラフ"も登場。それによると、植草被告の泥酔度は電車に乗ってから急上昇。女子高生が「やめてください」と助けを求めた瞬間、マックスに達している。その後、植草被告が自殺を図った駅事務所へ連れていかれる際には、グラフは急降下していた。

 1時間半に及んだビジュアル作戦のラストシーンは「被告人は無罪」の6文字。植草被告は「私は今まで一点のウソ、偽りも言っていない。先入観や偏見を持つことなく法の正義に従って正しい判断をされるよう望みます」と訴えた。

 日大法科大学院・板倉宏教授は「起訴事実を徹底的に争っており前科もある。有罪判決だとすれば懲役6月、執行猶予4年ぐらいになると思われるが、実刑の可能性もないわけではない」と語った。

 ただ仮に実刑判決が下されたとしても、植草被告は132日間拘置所に入っており「未決勾(こう)留日数として算入されれば、実際に刑務所に入る期間はかなり短期間になる」(板倉氏)という。

 ◆植草 一秀(うえくさ・かずひで)1960年12月18日、東京都生まれ。46歳。東大経済学部卒。米スタンフォード大客員研究員、早大大学院教授などを歴任。2004年4月、JR品川駅のエスカレーターで、女子高生のスカートの中を手鏡でのぞき見しようとした疑いで現行犯逮捕。05年3月、罰金50万円、手鏡1枚没収の判決。近著に「知られざる真実-勾留地にて-」がある。

 【植草元教授裁判ハイライト】

 ◆再び天に誓う 2006年12月の初公判。別人のようにやつれ果てた植草被告は、罪状認否で「天地神明に誓って」と無罪を主張した04年の「手鏡事件」のときと同様、「天に誓ってそのような行為をしておりません」と全面否認。

 ◆パンティー鑑定 07年1月の第3回公判。警視庁科学捜査研究所(科捜研)の女性研究員が出廷し「女子高校生のスカートと、植草被告の指に付着していた繊維が類似している」と証言。

 ◆弁護団解任 同2月の第4回公判で弁護団を解任。「手鏡事件」を担当した弁護士が現れ、新弁護団結成。

 ◆痴漢再現DVD上映 同3月の第6回公判で、弁護側が作製した事件の再現実験映像(約6秒)が上映された。

 ◆性癖暴露 同5月の第7回公判。検察団が「(女性の実名を挙げ)『もしキミがミニスカートをはいて電車に乗ったら痴漢されたい? きっと気持ちいいだろうね』と聞いたことは」「不忍池近くのショップで制服を買ったか」などと言葉責め。

 ◆もらい泣き 同7月の第9回公判。弁護側証人として“目撃者”男性が出廷。「(事件を)見て見ぬふりをしてすいませんでした」と涙ながらに語ると、植草被告は嗚咽(おえつ)をもらし涙。



植草被告、改めて無罪主張 東京地裁で10月に判決予定
2007年08月21日13時46分 朝日新聞

 東京都内の京浜急行線の電車内で06年9月、女子高生に痴漢をしたとして都迷惑防止条例違反の罪に問われた元名古屋商科大大学院客員教授で経済評論家の植草一秀被告(46)の公判が21日、東京地裁であり、植草被告が改めて無罪主張し、結審した。検察側は懲役6カ月を求刑している。判決は10月16日の予定。

 被告の弁護人は「女子高生や目撃者が犯人を取り違えた」と述べた。

by deracine69 | 2007-08-22 08:02 | 社会  

<< 小沢氏「安倍内閣は脳死状態」 ... 参院議員宿舎の建設凍結を提案 ... >>