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北朝鮮 「端川」南北経済交流の新拠点に

8月25日17時16分配信 毎日新聞

北朝鮮 「端川」南北経済交流の新拠点に_f0013182_17372140.jpg 【北京・西岡省二】北朝鮮が韓国から提供される軽工業品の原材料を北東部の都市、咸鏡南道(ハムギョンナムド)端川(タンチョン)の工場に移して製品化するなど、端川を新たな南北経済交流の拠点とする方針であることが分かった。北朝鮮の経済関係者が明らかにした。北朝鮮は鉱山都市・端川に、韓国企業を対象とする保税特区を設置することも検討している。韓国資本で産業の活性化を図り、経済再建に結び付けたい考えとみられ、北朝鮮側は10月に平壌で開催される南北首脳会談でも端川を念頭に経済協力を促す意向とされる。

 端川は人口約40万だが、鉛やマグネサイトの生産は北朝鮮で最大規模。端川工業地区には年間1500万トンの亜鉛選鉱能力を持つ検徳(コムドク)鉱業連合企業所や端川精錬所などが集中する。日本海に面した端川港や竜台(リョンデ)港もあり、現地を最近訪問した金正日(キムジョンイル)総書記も「端川地区の各鉱山には品質の高い鉱石が無尽蔵に埋蔵されており、発展の展望は極めて明るい」と強い期待感を示している。

 今月までの南北協議で、韓国が北朝鮮に靴や衣類など総額8000万ドル(約92億円)相当の軽工業品の原材料を提供する代わりに、北朝鮮が韓国に地下資源や資源開発権などを提供することが合意された。今月上旬には各鉱山への南北共同現地調査も実施された。北朝鮮側は軽工業の促進や、資源開発への投資誘致による経済再建を目指し、韓国には北朝鮮での資源開発を進める中国に対抗する狙いがある。南北の思惑が合致した形だ。

 北朝鮮の経済関係者によると、韓国からの原材料はいったん北朝鮮の各地で引き取った後、陸路で端川に移動させる方針という。同関係者は「北朝鮮指導部は端川を拠点にした南側との経済交流を活発化させながら、南側企業を対象にした保税特区の設置を検討している。10月に平壌で開催される南北首脳会談でも端川を念頭にした経済協力を韓国から引き出すことを狙っている」と指摘した。

by deracine69 | 2007-08-25 17:16 | アジア・大洋州  

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