矢野氏に抗議電話「そんなに大臣になりたいのか」

2007年8月29日06時02分 スポーツ報知

 内閣改造から一夜明けた28日、組閣が行われた27日夜、安倍晋三首相に直接抗議の電話をかけた自民党の矢野哲朗参院議員(60)のもとに「そんなに大臣のイスが欲しいのか」などの抗議電話が届いていたことがわかった。矢野氏は入閣確実とされ、モーニングを準備して事務所で待機する姿がテレビで報じられながら、見送られていた。矢野氏の事務所では「なぜ、こんなことになったのか…」と戸惑いを隠せない様子だ。

 内閣改造当日、モーニングを用意し、テレビカメラの前で今か今かと吉報を待った矢野氏。だが、待てど暮らせど電話は鳴らず。「外されちゃったよ」としょんぼりする姿がブラウン管に映し出された。大臣というポストを目の前にし一喜一憂するその姿は、一部の視聴者のかんに障ってしまったようだ。

 「そんなに大臣のイスが欲しいのか」―。矢野氏の事務所によると、テレビで矢野氏を見たという視聴者から何件かの苦情が届いたという。事務所では「なぜ、こんなことになってしまったのか、本当にわからない」と困惑気味だ。

 矢野氏はこの日、地元・栃木に帰っており、コメントを出すことはなかったが、事務所では本人の気持ちを代弁するかのうように、「郵政法案などで必死に汗をかいてきた。(安倍首相は)『努力すれば報われる世の中にしたい』と言っているが、何が報われるんだか…」と怒りをあらわにした。

 当選3回の矢野氏は04年から参院国対委員長を務めるなど、改造前には、2つあった「参院枠」に起用されるのが確実と見られていた。そのため、報道陣を事務所に入れ、待機していたのだが、それが裏目に出た形だ。

 事務所によると、納得のいかなかった矢野氏は27日午後11時ごろ、安倍首相の携帯電話を鳴らしたという。「なぜ、入閣できなかったのか、説明してほしい」―。矢野氏の“猛抗議”に安倍首相は「限られた枠組みの中で結論を出した」などと説明。電話は約20~25分にも及んだという。事務所では「安倍首相の説明を聞いても、本人は納得していない様子だった」と振り返った。

 矢野氏の“ドタバタ劇”で、発足早々、出ばなをくじかれた形となった安倍政権。今後、安倍首相と参議院の力関係にも影響が出そうだ。政治評論家の浅川博忠氏は「あまりに矢野氏が騒ぎすぎると、秋の国会で民主党が突っついてくるかもしれない。そうなると安倍政権のイメージダウンにつながる」と予測している。
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by deracine69 | 2007-08-29 06:02 | 政治  

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