日本海呼称問題、年内にも日韓協議へ 「南北融和」背景

8月31日17時17分配信 産経新聞

 日本海の呼称について韓国が「東海」との併記を求めている問題で、韓国政府が外交当局者による協議を日本政府に求めていることが30日、分かった。政府は応じる方針で、年内の開催を視野に日程の調整に入った。年末に大統領選を控える韓国は10月に7年ぶりの南北首脳会談を行うなど北朝鮮への接近を強めており、日本海呼称問題で共同歩調をとる韓国、北朝鮮両国が今後、日本への圧力を強めてくる可能性がある。

 日韓両国は、韓国が国連地名標準化会議でこの問題を提起した平成14年以降、年1回のペースで実務者協議を実施してきた。今年は2月に海上保安庁と韓国国立海洋調査院による水路当局間協議が行われている。

 ただ、協議では「日本海の名称は植民地時代に押し付けられたものだ」と主張する韓国側に対し、日本側は植民地支配以前の19世紀初めには欧米の地図で「日本海」の呼称が定着していたことや、国連などで日本海の呼称が使用されていることを挙げて反論した。

 韓国側は「日本側は話し合いに非協力的だ」として、両国間の協議そのものに否定的な態度を示していた。日本側の反論に効果的に再反論できずにいるためとみられる。

 しかし、今月27日の国連地名標準化会議では韓国と同様に北朝鮮も「日本はもともと『朝鮮の東海』だったものを植民地時代に『日本海』に変えた」などとして日本海の呼称の訂正を要求した。このため韓国と北朝鮮が協調して日本と対立する構図が鮮明となった。

 こうした中で韓国側は日本海呼称問題をめぐる南北連携を「追い風」として、年内2度目となる協議の開催を日本側に求めてきたものとみられている。外務省筋は「今年はすでに水路当局間協議を実施しているため、外務省と韓国外交通商部による外交当局間協議を提案してきたのだろう」としている。

 政府は5年後の次回国連地名標準化会議に向けて慎重に協議を進める方針。「韓国、北朝鮮VS日本」の激突となった先の国連会議でも、韓国、北朝鮮の提案に対し支持を表明した国はなく、日本側は韓国側の申し出を受けて立つ構えだ。

 政府は「韓国側は南北融和ムードをてこに北朝鮮と連携を強め、呼称問題で攻勢をかけてくる可能性もある」(関係者)との見方を強めている。
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by deracine69 | 2007-08-31 17:17 | 政治  

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