将来の総裁選へ布石? 中川前政調会長、4年ぶり無役 派閥基盤固め

09/02 07:30 北海道新聞

 自民党の中川昭一前政調会長が、二○○三年の経済産業相就任後、四年ぶりに閣僚や党の要職から離れた。改造内閣への入閣が有力視されていたが、中川氏自身「派閥に戻りたい」と固辞したとの見方もある。安倍晋三首相の政権運営を支える姿勢に変わりはないものの、党内には所属する伊吹派内の基盤を固め、将来の総裁選出馬をにらんだ布石との受け止めもある。(東京政経部 中橋広岳)

 改造内閣が発足した二十七日、中川氏は記者団に「いろいろ勉強し、ある程度の成果が出たものもある。任期を全うした充実感もある」と政調会長在任中の十一カ月を振り返った。「日本も核に関する議論をすべきだ」と発言して物議を醸したが、道路特定財源の一般財源化をめぐる政府・与党調整では党内の一任を取り付け、首相官邸側から大幅譲歩を引き出した。

 改造内閣でも農水相や総務相などへの起用が取りざたされた。首相としても保守的な理念を共有する盟友を閣内に入れ、「美しい国づくり」路線に変化がないことを印象付ける狙いもあったようだ。

 しかし、中川氏は組閣の数日前、周囲に「次は閣僚を受けたくない」との意向を漏らしていた。中川氏の側近は「しばらく派閥から離れていたため、『戻ってきてほしい』という声があったようだ」と推測する。伊吹派では会長の伊吹文明文部科学相が留任。二年前の郵政解散で亀井静香、平沼赳夫両氏が離党した後、総裁候補と目される人材は中川氏以外にはおらず、今後の派閥運営の中核を担うことは間違いない。

 ただ派閥から遠ざかっていた期間が長く、同派幹部は「中川氏と触れ合ったことがない若手も多い」と指摘。「総裁選に出馬することになった時、若手が担いでくれなくては困る」(幹部)として、今後の派内の求心力確保が課題となっている。

 また先の参院選道選挙区では地元衆院道11区(十勝管内)で自民党公認の伊達忠一氏の得票数が小川勝也氏、多原香里氏に次ぐ三位に終わり、中川氏は危機感を強めていた。民主党の小沢一郎代表は次期衆院選に向け、11区に出馬して比例で繰り上げ当選した元秘書の石川知裕氏のテコ入れに動くのは確実で、地元では「自由に選挙区に帰れるようになったのはいいこと」との声も出ている。
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by deracine69 | 2007-09-02 07:30 | 政治  

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