若林農水相の政治団体代表、補助金団体代表も兼任

2007年09月06日07時49分 朝日新聞

 若林正俊農林水産相(参院長野選挙区)の政治団体の代表に、農水省の補助金の交付を受けている団体のトップが就任していることが5日、分かった。この代表者個人が若林氏の政治団体に献金をしたり、代表者が役員だった団体がパーティー券を購入したりしていたことも判明。補助金を出す側の大臣が受給側から資金提供を受けていたことについて、若林氏の事務所は「不適切との指摘があれば、大臣在任中は献金の辞退を検討したい」としている。

 農水省関連の補助金をめぐっては、遠藤武彦前農水相の政治団体が、農水省所管の独立行政法人の補助金を受けた団体から5万円の献金を受けていたことが明らかになっている。遠藤氏側は「不適切だった」として献金を返還し、政治資金収支報告書を訂正している。

 若林事務所などによると、若林氏の政治団体「東京正風会」の代表者は元水産庁長官の佐竹五六氏。

 佐竹氏らによると、同氏が農水省所管の財団法人「魚価安定基金」の理事長を務めていた02~04年ごろ、基金の経費から東京正風会の2万円のパーティー券を年に1枚程度購入していたという。基金は農水省の水産物価格安定制度の補助金として06年度に16億円余、07年度には14億円(交付予定含む)を受給している。

 また、佐竹氏は若林氏の政治団体「正風産業政策懇談会」に04年に5万円、05年に2万円、06年に5万円の献金をしているという。

 佐竹氏は農水省所管の社団法人「全国遊漁船業協会」の会長も務めており、同協会は農水省から釣り人の安全のためのPR費用などとして05年度に1700万円、07年度に1900万円余(同)の補助金を受けている。

 政治資金規正法では、国から補助金を受けている団体の政治献金を禁止しているが、役員など個人からの献金については規定がない。総務省政治資金課は「パーティー券購入は(参加の)対価で寄付とは異なり、補助金受給団体の購入は法律では禁じられてはいない」としている。

 若林事務所は「パーティー券購入は弁護士に相談して問題ないと言われた。佐竹氏とは50年以上、家族ぐるみの付き合いで個人的に応援してくれているが、大臣在任中は献金を辞退することも考えたい」と話している。

 若林氏は、農水省出身で、83年の衆院選で初当選。98年に参院議員に転身し、当選2回。参院農林水産委員長、環境相などを歴任し、自殺した松岡利勝氏、事務所費問題で更迭された赤城徳彦氏の後の「リリーフ」大臣を務めた。安倍改造内閣では、辞任した遠藤氏の後任として就任した。
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by deracine69 | 2007-09-06 07:49 | 政治  

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