安倍首相退陣 「なぜ、この時期に…」 列島衝撃「美しい国は夢」

9月12日16時46分配信 産経新聞

 なぜ、この時期なのか-。12日、辞任の意向を自民党幹部に伝えた安倍晋三首相。参院選での自民党惨敗にかかわらず続投を選択したことへの批判は依然根強く、内閣改造後も支持の大幅改善はみられない。党内には「安倍首相で衆院選は戦えない」との空気が強まっていたことは事実だが、突然の辞任劇は誰も予想していなかった。「状況がつかめない」「今辞めてどうするのか」…。自民党関係者や有権者に衝撃が広がった。

 自民党大阪府連では、「辞意表明」がテレビで報道されると、職員から一斉に「ええ…」という驚きの声があがった。稲垣克彦事務局長は「なぜこんなことになったのか。参院で民主が第1党になり国会運営が難しいといっても、衆院では与党は過半数を占めている。正々堂々と政策を論じて参院で法案が通らないなら、そのときに首相は進退を考えるべきだった」と驚きを隠せない。

 自民党滋賀県連の世古正幹事長は「何を考えているのか。辞めるのならば参院選の結果が判明した段階で辞めるのが筋だっただろう。解散総選挙になるのかはわからないが、また忙しくなる」。

 自民党和歌山県連の下川俊樹幹事長は「テレビで一報を知り、驚いている。参院選で敗れた後、辞めるきっかけを探していたのだろうか。早急に県連としての対応を決めたい」と話した。

 安倍首相の地元、自民党山口県連の長谷川忠男幹事長は「残念だ。ここ最近は会っていないが、テレビや新聞を通して日に日につらさが伝わってきた。国のために政治生命をかけてやろうという時に、つらい立場だったと思う」と思いやった。

 有権者の反応はさまざまだ。大阪府東大阪市の主婦(65)は「えー、ほんま」と驚きながらも、「安倍さんは育ちがよくて、まじめすぎると思っていた。そもそも美しい国という発言から違和感があった。そんな夢みたいなことをいっているからあかん」。

 大阪市の会社員、古林陽輝さん(33)は「全く驚かない。どっちかというとしがみついている気がしていた。世論を得ていないのに、仕切ろうとするのは間違っている。この決断は正しいと思う」。

 兵庫県三田市の市民オンブズ三田のメンバー、徳山康徳さん(67)は「とうとう投げ出したかという感じ。世襲議員だし、粘りがないとつくづく思った。短命だった細川(護煕)内閣もほうふつとさせる。テロ特措法について一貫性もなく、もともと首相になる資格がなかったのでは」と手厳しい。

 滋賀県東近江市の公務員、松井賢一さん(44)は「リーダーシップが欠けていたのだからしようがない。身内の不祥事が相次いだときに辞めるべきだったと思う」。

 京都市中京区の男性会社員(37)は「考えた上で辞めるのだろうか。次の策があるのか。追いつめられていたのだろうが、今辞めてどうするのか、思いつきで辞めたような気がする」。

 奈良県山添村の主婦、若林匡子さん(60)は「応援はしていたが、最近は『ひょっとして辞められるのでは』という気がしていた。拉致被害者家族など、期待はずれ感を持つ人も出てくるのでは。もう少し踏ん張ってほしかった」と残念そうに話した。

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by deracine69 | 2007-09-12 16:46 | 政治  

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