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スリランカ、安全性アピールで渡航者数50%増目指す-観光局の設置も計画

2007/09/12 トラベルビジョン

 スリランカ政府は今後、治安の良さをアピールし、スリランカのイメージの向上をはかり、現在年間で平均約2万人の日本人訪問者数を2008年には50%増を目指す。このほど来日したスリランカ観光副大臣のファイザー・ムスタファ氏が9月11日、日本旅行業協会(JATA)の海外旅行委員会に対する説明会で語った。

 説明会の席で、JATA側から、「シンガポール以遠へ注目が集まる中、スリランカは有望なデスティネーション」との認識を述べたものの、「7年前から8年前までは商品を造成していたが、現在はできていない」、あるいは「商品は展開しているが3年ほど前から減少傾向」など、停滞する気配についても報告。この理由として、「仏教遺跡やビーチ、ホテルなど、デスティネーションとしての魅力は十分」だが、「治安が悪いというイメージが払拭できていない」ことが原因であるといい、「政府として、メディアなどを通して一般消費者のイメージアップを図ってほしい」という意見が大勢を占めた。また、プロモーションの方法として、「アーユルヴェーダや紅茶は女性層、仏教はシニア層など、テーマを限定してターゲットを絞った商品造成をサポートしてほしい」という声も聞かれた。

 こうした意見に対しムスタファ氏は、メディアなどを活用し、従来はアピールができていなかったと認め、「できれば2ヶ月以内に、業界やメディアを対象にFAMツアーを実施し、実際に見てもらいたい」と語り、JATA旅行博でも安全性をアピールするなど、積極的にイメージ向上策を実施していく方針を示した。また、2008年の50%増という目標に向け、「3ヶ月以内に政府観光局の日本事務所を設置したい」とも言及し、日本でのプロモーションや情報提供を本格的に展開していく考えだ。

 ムスタファ氏は、スリランカの旅行の魅力を「気候や風景、アクティビティ、自然、動物、紅茶、文化など、小さな国ながら多様性に富んだ観光資源」とした上で、「予算と時間に合わせてそれらを提供できる現地のオペレーターを紹介する」と語り、商品造成を訴えた。また「モルジブへのレジャー目的の渡航者の35%がコロンボ空港経由。モルジブではホテルの宿泊費が200米ドルから300米ドルになるが、スリランカでは50米ドルから60米ドル」と紹介、モルジブとスリランカを組み合わせたツアーのメリットを強調した。

by deracine69 | 2007-09-12 12:00 | アジア・大洋州  

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