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安倍氏の後継、「麻生」VS.「反麻生」の様相

2007年09月13日03時22分 朝日新聞

 自民党は12日の総裁選管理委員会で、14日告示、19日投開票の日程案を固めた。ただ、「党員の声をできるだけ反映すべきだ」という意見も強く、投開票を25日にずらす案を含めて調整を進めている。「ポスト安倍」の有力候補とされる麻生太郎幹事長ら執行部が主導して固めた19日投開票の案に対し、異論が出たためだ。

 今回選ばれる総裁の任期は、安倍氏の残り任期となる09年9月末まで。すべての党所属国会議員と都道府県連の代表による投票により、両院議員総会で選出される。総裁選の日程と選出方法は、13日の両院議員総会で正式に決まる。

 麻生氏は13日夕に記者会見して立候補を表明する意向だが、安倍首相や麻生氏に批判的だったグループからは別の候補を擁立する動きも出ている。「麻生氏」か「反麻生氏」か、という構図になってきた。

 麻生氏は昨年9月の総裁選で次点となり、外相、自民党幹事長として安倍政権を支えてきた。「選挙の顔」としての期待もあり、地方組織でも支持する動きがある。ただ、麻生派は16人と基盤が弱く、派閥を超えた支持の取りつけが課題だ。

 「反麻生氏」には二つの潮流がある。

 ひとつは、郵政民営化法案に反対し、離党した平沼赳夫氏の復党を積極的に進めるなど、小泉改革路線の転換を進めることに反発する勢力だ。中川秀直前幹事長の呼びかけで、05年衆院選で初当選した「小泉チルドレン」ら若手議員や小池百合子・前防衛相ら約30人が12日夜、都内のホテルで会合を開き、小泉前首相の再登板を求める方針を確認した。小泉氏はこの日、中堅議員からの立候補要請を断ったが、この勢力の動向がひとつの焦点となる。

 もうひとつは小泉、安倍両政権の系譜に批判的で、昨秋の総裁選で福田康夫・元官房長官の擁立を模索した勢力だ。中堅、ベテラン議員が中心で、再び福田氏を推す声が強まっている。福田氏は12日夜、記者団に「政治の安定と、国民の立場に立った政治が行える政治をなるべく早くつくらないといけない」と語るにとどめた。

 3代続けて首相を出し、福田氏も所属する町村派のほか、津島派、古賀派は12日の会合でそれぞれ結束して対応することを確認。古賀派は会長の古賀誠・元幹事長に「対応を一任」したが、いずれも具体的な方向は打ち出していない。

 一方、昨年の総裁選に立候補した谷垣禎一・元財務相は12日、派閥の緊急総会に出席後、記者団に「政策転換が必要だ」と語った。麻生氏以外の候補者擁立をめざす考えを打ち出したものだが、自らの立候補については「まだお答えするには早い」と態度を明確にしなかった。

by deracine69 | 2007-09-13 03:22 | 政治  

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