人気ブログランキング | 話題のタグを見る

民主化勢力に連日の「警告」 ミャンマー軍政に「焦り」

2007年09月10日20時09分 朝日新聞

 燃料費の値上げを機に反政府デモが続くミャンマー(ビルマ)で、軍事政権がデモを主導する民主化勢力への非難を強めている。国営メディアを通じ、連日「有効な行動をとる」と警告している。

 軍政は9日午後、国営テレビの通常番組を中断し、自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)を非難する声明を読み上げた。

 8月15日のガソリン類の大幅値上げを「世界的な原油価格の高騰によるもの」と正当化したうえで、NLDがこれを利用してあらゆる手段で暴動を起こし、権力の座に就こうとしていると批判。「悪意ある活動は決して許さない」と警告した。

 8日には最初のデモを主導して逮捕された元学生運動家らを国営テレビで「テロリスト」と非難、厳しい法的措置をとると宣言した。

 5日に中部パコクで約300人の僧侶らによるデモが起きて以降、軍政側は警戒をより強め、各地でNLDメンバーの逮捕も相次いでいる。7日に裁判所が6人の労働運動家に禁固20~28年の判決を下したが、これも「反政府運動への見せしめ」とみられている。

 それでもさらなるデモへの動きは収まらず、外交筋は「いつ大規模デモが起きてもおかしくない。軍政側の動きは焦りの裏返しだ」と指摘している。

by deracine69 | 2007-09-10 20:09 | アジア・大洋州  

<< シアヌーク前カンボジア国王、特... 野党、首相の所信表明演説を酷評 >>