安倍首相辞任 民主当惑 年内解散遠ざかる?

9月13日9時59分配信 毎日新聞

 安倍首相の辞任表明に民主党内では当惑が広がっている。民主党は求心力が著しく低下した安倍首相の下での解散を「最も望ましいシナリオ」として、今国会中の解散・総選挙も視野に態勢作りを加速させたばかりだった。だが首相の辞任で局面は転換し、「年内解散は遠ざかった」との見方が強まっている。政権交代に向けた同党の戦略も、仕切り直しを迫られることになりそうだ。

 「政局にはまるな。淡々と行こう」

 12日夕、小沢一郎代表は、党本部であった菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長らとの幹部会合でこう述べ、動揺する党内を鎮めるよう指示した。

 小沢氏はもともと、テロ対策特別措置法のような外交問題では解散に追い込めないという見方だった。だが、首相が自ら「職を賭す」と踏み込んだことで「何があるか分からない。急いでくれ」と選挙準備を急ぐよう赤松広隆選対委員長に指示したばかりだった。

 小沢氏は同日の記者会見で「いつ解散があるか分からないので、常に万全の態勢をとるのが政党として当然の心構えだ」と平静を装った。しかし、自民党による首相交代で民主党の存在感が薄まることは避けられない。小沢氏の側近の藤井裕久最高顧問は「民主党も新首相の姿勢を見なければならず、解散は遠のき、年内はもうないだろう。参院での首相問責決議案も出さないだろう」と語る。

 首相が政権の命運を懸けたテロ特措法の延長問題も「次の首相になれば、期限切れになってもほとんど問題にならないのではないか」(国対幹部)という見方が大勢だ。来年の通常国会での予算案の審議に向け、国政調査権などによる調査で問題点を積み上げていく地道な戦略に戻ることになる。

 国会が当面、事実上の休会状態に入るのも論戦の舞台を失う民主党にとっては痛手だ。同党は衆院予算委員会で、菅氏、前原誠司前代表、岡田克也元代表ら代表経験者を繰り出す予定だった。鳩山氏は国会内であった代議士会で「バッターボックスに立とうとしたら投手(党首)がいなくなった」と皮肉ったが、当面、次の一手が見あたらない民主党の戸惑いも大きい。【須藤孝】
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by deracine69 | 2007-09-13 09:59 | 政治  

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