みんなに嫌われた 麻生幹事長の大誤算

2007年09月17日10時00分 ゲンダイネット

 唐突な辞意表明をした安倍首相の後任は、一気に福田康夫元官房長官の流れに傾きつつあるが、顔面蒼白なのが麻生太郎幹事長だ(66)。ポスト安倍の大本命とされ、本人もすっかりその気だったのに、いつのまにか麻生包囲網を固められてしまった。麻生の誤算は何だったのか。

 それにしても、すさまじい麻生潰しだ。14日告示、19日投票の短期決戦で「麻生しかいない」流れをつくろうとした麻生執行部は、13日の両院議員総会でコテンパンにやられてしまった。麻生潰しの主役を演じたのは、小泉チルドレンだ。片山さつき、佐藤ゆかり、猪口邦子らが次々にマイクを握り、拙速な総裁選を批判した。麻生は小泉内閣で政調会長や総務相、外相を任された。「麻生ばかりが優遇される」と嫉妬されるほどだったが、今回は手のひらを返すように嫌われた。

「幹事長就任会見で、『自民党をぶっ壊すといって本当にぶっ壊す人がいた』と小泉批判をしたからです。小泉一派の怒りを買ったところに、郵政造反組の平沼赳夫元経産相の復党を急いだ。怒った飯島秘書官はさっそく、チルドレンに平沼復党批判をやらせ、安倍辞意表明後は麻生潰しに動いたわけです」(自民党議員)

 麻生といえば、アルツハイマー発言に代表されるように以前から舌禍癖があったが、今度も言わずもがなの一言で、チャンスをフイにしたことになる。

「安倍首相が『麻生にだまされた』と語っている」という情報を流されたことも大きかった。ネタ元は中川秀直前幹事長で、小泉一派だ。そうこうしているうちに最大派閥の町村派が福田支援で一本化。古賀誠が麻生と対立している古賀派、思想信条が違う山崎派、谷垣派も福田でまとまり、麻生は一気に孤立化した。

「舌禍といえば、安倍の辞意を10日夕に知っていたことを漏らしたことも大きかった。情報を隠して、自分への流れをつくろうとしていると批判された。それでなくても、麻生はテロ特措法の新法を11月に通して、安倍が問責決議案を受けて退陣する流れを描いていたフシがある。こうした戦略が党内でも見透かされ、『参院選後はいち早く安倍続投に動いたくせに、今度は寝首をかくのか』という声が出ていた。さらに決定的だったのが、安倍退陣表明前後の麻生の表情です。妙にニコニコしていて、それが『あまりにも不謹慎』と反麻生陣営の怒りに油を注いだ。麻生は自業自得です」(自民党関係者)

「ひん曲がった口から出たセリフ」と「どうしようもない軽さ」が墓穴を掘ったわけだ。麻生は今度の総裁選で惨敗すれば、政治生命の危機だ。まさに天国から地獄である。
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by deracine69 | 2007-09-17 10:00 | 政治  

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