<道徳>教科化を見送り…これまでと同じ位置づけに 文科省

9月18日20時39分配信 毎日新聞

 文部科学省は18日、政府の教育再生会議が提言していた道徳の教科化を見送り、改定作業を進めている次期学習指導要領ではこれまでと同じ位置づけにする方針を固めた。再生会議は道徳を名称変更し、「徳育」とすることも求めていたが、同省は名称変更も見送る方針。20日の中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)専門部会に提示する。

 道徳は現在、小中学校で年34~35時間割り当てられており、国語や算数などの教科ではなく特別活動や総合的な学習の時間と同じ位置づけ。教育再生会議は6月の第2次報告で、徳育への名称変更と教科との位置づけを提言していた。

 文科省は中教審委員と協議した結果、教科化した場合は検定教科書の作成や児童・生徒への評価が必要になることから、「道徳は教科に成り得ない」と判断した模様だ。ただし、各専門部会でまとめている検討素案では教科化の賛否を盛り込まず、道徳教育の充実は明記する。

 ある中教審委員は「教科化にこだわった議論ではなく、子どもたちの道徳心を高めるための実質的な論議をしたい」と説明しており、小学校での自然体験や中学校での職業体験のほか、高校での奉仕活動なども論議される見通しだ。

 専門部会では、道徳は学校活動の全体で教えていくもので個別の教科として指導することに疑問の声も出ており、教科化見送りが了承される可能性が高い。教科化見送りは、安倍晋三首相が辞任を表明し、教育再生会議の影響力低下の可能性が高いことが背景にあるとみられる。【高山純二】
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by deracine69 | 2007-09-18 20:39 | 政治  

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