【与謝野長官・記者会見詳報】安倍首相病状「自ら説明機会を」

2007/09/20 18:13 産経新聞

 与謝野馨官房長官は20日午後の記者会見で、入院中の安倍晋三首相が自身で病状を説明する機会について、「政治家としての活動を継続していくのであれば、筋目の機会に自らの言葉で説明する機会をもったほうが正しい」と述べた。会見の詳報は以下の通り。

 【衆院での再議決】

 --(インド洋での海上自衛隊による)給油活動の継続について、以前長官は(衆院で法案を可決・送付後、参院が60日以内に議決しないときは否決したものとみなし)衆院の3分の2以上で再可決できる規定は、普通のことだとおっしゃいました。(日本の貢献に謝意を表明した)国連決議の採択などもあり状況も変わっているが、やはり3分の2の規定を使うのは普通のことだと思うか

 与謝野氏「国会の手続きに関する憲法の条文は、そうたくさんあるわけではないが、前にも申し上げたように、今の憲法の起草者というのは、衆院の意思と参院の意思が将来違うことがあり得ることを十分承知しておられ、そうなると国政の停滞を生むということも考えた立法者の意思があって、それならばこういう手続きをきちんと用意しておくから、両院の意思が違った場合には、この手続きで乗り越えていきなさいと、わざわざ憲法に書いてくださったわけです。ですから、その規定は何も非常事態宣言ではなくて、普通の手続き規定だと思います。普通の手続き規定は普通に使えばいいだけの話であって、その規定というのは立法者が手続き規定として使え、使わなければならないケースが起きてくる場合は使いなさい、という立法意思をあそこに示していると私は解釈している」

 【森喜朗元首相との面会】

 --本日昼に森元総理とお会いになったと思うが、そのときのやりとりは

 与謝野氏「森元総理が以前、議運委員長をされているときの自民党の筆頭理事が私でございます。森元総理のご自慢は、自分が使った理事は全部成長したと。谷垣、与謝野、額賀、中川昭一氏等々。これが森元総理の自分の教育の成果だと、ご自慢の話でございまして、私は森元総理の前にまいりますと議運委員長にお仕えした身でしたからか、いつもかしこまって話をするしかない。きょうもかしこまった話しかしておりませんで、特にご報告するべき事項はございません」

 【首相の退院のメド】

 --総理は入院生活を続けているが、退院のめどは

 与謝野氏「昨日お医者さまと話した段階で私がお医者さまに申し上げたのは、退院時期をこうしてください、ああしてくださいということはわれわれが言うことではなくて、やはり医学的判断を尊重すると。それに従うということですということを申し上げたが、そのときお医者さまからは、こういう予測が成り立つというお話は承っておりません」

 【明日の閣議】

 --明日閣議もしくは閣僚懇談会があるが、現時点で総理が閣議に出席できそうだという話はないか

 与謝野氏「明日は閣僚懇になると思います」

 【首相の会見】

 --総理が辞意を表明した記者会見で、ご自身の健康問題に一言も触れていない。直接国民に自分の退任の理由をちゃんと説明できていないと思うが、これから総理が直接国民に説明する機会が必要ではないか

 与謝野氏「安倍総理は政治家として今後、活動を続けていかれると思います。党にあっては一党員に戻るわけでございますが、やはり政治家としての活動を自ら継続していくというのであれば、筋目、折り目の機会に自らのお言葉で、こういう事情であったということを説明する機会をもたれた方が正しいのではないかと私は思っております。また、同じように安倍総理のお考えなんではないかと思っております。ただ、入院との関係でその機会がなかなか得られないということをたぶん、私の想像ですけれども、安倍総理は大変残念に思っておられると私は思っております」

 --総理が意思を表明される機会は、自民党総裁選の投票が行われる前にあるべきだと思うか

 与謝野氏「これはお医者さま次第の話でして、その時期がいつが適当かということは、むしろ医学的判断でお医者さまのご許可が得られた段階で速やかにやられたらいいと思います」

 【チーム安倍の評価】

 --「チーム安倍」と言われ、それが後にお「友達内閣」とか「少年官邸団」と揶揄(やゆ)されたが、十分に機能しなかったという評価が多いと思う。長官はどのように評価するか

 与謝野氏「その期間は私は、ほとんどの期間、入院と療養をしておりましたので、実際、この永田町、霞が関で何が起きていたかということは詳しくは知りませんし、むしろその期間の私の関心は文化、芸術にいっておりましたので、チーム安倍を評価するほどの知識がありません。従って評価はできないことをお許し頂きたいと思います」

 【来客時の会話】

 --最近、官房長官のところには、今日の森元総理も含めていろいろな方が雑談に来られていたが、印象に残ったやりとりがあったら紹介願えないか

 与謝野氏「うーん。そうですね・・・・。こちらもあまり相手を感銘させるような話はしておりませんし、また、先方も生臭い話は避けながら私に話してくださるもんですから、お天気の話はあまりしないが、皆様方のご参考になるような話もしていないんじゃないかなと思います」

 【国会空転】

 --安倍首相の辞意表明の記者会見以降、来週の首相指名まで国会が2週間近く空転している状況だ。一部には税金の無駄遣いじゃないかという指摘もあるが、国会が空転している状況というのを長官としてはどう感じているか

 与謝野氏「臨時国会を召集したわけですから、そこで粛々と国民生活にかかわる、あるいは日本の将来にかかわることがきちんと議論されるということは、最も望ましい状況だ。惜しむらくは今回は、安倍総理が病気で入院されたというやむを得ない事情がありました。これはわれわれの努力によって避けることができない事態だったと思います。しかし、結果的にはそれでも、国会審議が止まっているということは、国民に対しては大変残念なことでありますし、国会がその間、十分な機能を発揮していないことに、われわれは思いをいたしていかなければならないと思っております」
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by deracine69 | 2007-09-20 18:13 | 政治  

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