「歴史に残る業績をあげた」与謝野官房長官の記者会見全文

9月25日13時24分配信 産経新聞

 与謝野馨官房長官は25日午前の記者会見で、安倍内閣から福田内閣への交代に伴って「市場が全てを決めるんだという原理主義的な考え方は、これを機会に薄らいでいくのではないか」と述べた。

 会見の全文は以下の通り。



【総辞職】

 「閣議の概要を申し上げます。内閣総辞職について決定し、あわせてお手元の内閣総辞職にあたっての内閣総理大臣談話が決定された。また国会提出案件として答弁書20件が決定された。また、大臣発言としては外相から海外出張報告、安倍総理から内閣総辞職についての発言がございました」

【印象に残ったこと】

 --安倍改造内閣は大変短い期間だったが、長官がもっとも印象に残ったことは
 「安倍総理は人に気づかれないように、あの健康状態にもかかわらず、気力、体力を使って、一国の総理としてふさわしい行動をとろうと、そういうふうに努力をしてきたという、自分では語らない、そういう本当に最後の最後まで頑張り抜こうというお気持ちが強かったと思います。そういうものを見て、最後まで頑張ったという姿を私は見たと思っております」

【首相発言】

 --閣議での総理の発言と、それに関して閣僚がどんな話をしたか
 「総理は用意したものを読まれましたが、こういう発言をされました。安倍内閣は総辞職します。閣僚の皆さんとともに一丸となってこの難局を乗り切る覚悟でありましたが、私自身、体力の限界を感じるに至った。このような形で職責を断念するにいたったこと、また、入院・加療が長引き、この間、閣僚のみなさまと十分な意思疎通もままならなかったことについて、心よりおわび申し上げます。年金や教育、都市と地方の格差、テロとの戦いなど、内外に山積する課題の前に去ることはまことに断腸の思いだが、新内閣のもとで新たな国造りが力強く進められることを希望しております。ここに閣僚のみなさまのご支援とご協力に対し、重ねて衷心より御礼申し上げます。閣僚からはこの発言がありまして、短期間だったとはいえ歴史に残る業績をやり遂げられたのではないか。たとえば国民投票法、防衛庁の省昇格、教育基本法、これらはいずれも歴史に残るというご発言をされた方もおられますし、本当に残念だという気持ちを表した方もおられます」

【認証式】

 --認証式の日程についてはどのような方針か

 「これは組閣のスピード次第でして、にわかに今、こういうふうになりますと申し上げられない。おそらく夕方までには首班が確定し、それから組閣に移るが、組閣のスピードがどのぐらいいくのか、それによって決まってくると思います」

【安倍内閣と福田内閣】

 --安倍内閣から福田内閣への転換というのは、後世から評価すると、どう位置づけられるか

 「そうですね。それは後世の史家がどう評価するのかということを、今から予想するという話になるんで、大変難しい話なんですが、やはり新古典派が言っていたような、少数の勝者と多数の敗者というようなイメージというのは、安倍さんはそんなことを言っていないが、そういう市場が全てを決めるんだという原理主義的な考え方というのは、おそらくこれを機会に薄らいでいくんじゃないかと思います」

【ばらまき懸念】

 --逆に、また格差是正の名の下にばらまきというか、悪い意味でのケインズ主義に逆戻りするという懸念もあるが

「財政規律は守らなければならない。また、地域の格差は発生している。公共事業は抑制的にやっていく中で、国、地方の格差は是正していくということですから、この方程式はそう簡単に解けない。解けないけれども、解けるような努力をすることが政治の姿勢としては、私は極めて大事なんだろうと思います。それをあるがままに放置していくという、政治は好ましくないと思っております」

【在任期間の感想】

 --官房長官の職責とはどういうものとお考えで、1カ月務められた感想は

 「私もいろんな役職をやってまいりましたが、こういう激動の現場にいましたのは、宮沢内閣不信任案のときの議院運営委員長、今回の安倍総理の辞任という、政局の現場にいたのはこの2回だが、それぞれ歴史を書く方々に、この一連の1カ月の出来事というのはご評価していただければと思っております」

【認証式】

 --組閣のスピードが遅い場合、明日の朝に認証式もあり得るということか

 「過去の例からいきますと、遅いけれどもやってしまったというケースもありますし、遅いから翌日に延ばしたという、両方のケースがあるんで、どちらがどうなるか、ちょっと今からは判断できない」

【スポークスマンとしての感想】

 --官房長官として、内閣のスポークスマンとして会見をこなされたが、スポークスマンとしての感想は

 「日本の政治というのは、本当にすべてオープンになっているという、非常に透明性の高い政治じゃないかと思っている。そういう意味では、みなさま方が取材力がすごいものだなと思っておりまして、やはり、こういう記者会見を通じて、あるいは政党や国会議員を取材することによって、国民が事実関係を知るということは非常に大事であって、そういう意味ではこういう記者会見を通じて、その日その日のことについても国民に事実と情報をご提供できる。これは民主主義の基本として極めて大事なことだと思っている。ただ、私自身としては記者会見とは容易なものじゃありませんで、間違えてはいけないと自分に言い聞かせながらやってますんで、きょうここで、これで、この辛い仕事から解き放たれるということは、ほっとするであろうということは容易に想像つきます」
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by deracine69 | 2007-09-25 13:24 | 政治  

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