短命の「チーム安倍」 複雑な表情で最後の会

9月25日12時47分配信 産経新聞

 改造内閣発足後わずか1カ月足らずで総辞職となった「チーム安倍」の面々は、複雑な表情で最後の閣議後会見に臨んだ。



 ■若林農水相

 不祥事などで大臣交代が相次いだ農林水産省。今年に入って3度目の“リリーフ登板”となっていた若林正俊農水相は、自らの去就については明言を避けたが、「大事なときに慌ただしく重責を担ってきたが、なかなか腰を据えて政策に取り組むことができなかった」と未練をにじませた。

 いつもの笑顔はなく硬い表情。閣議での安倍首相について「きのうの会見は、やつれて痛々しく涙が出るような思いで拝見した。きょうは昨日よりも気持ちをきちっと整理をされているように感じたが、体力的限界が感じられ、胸うたれた」と同情した。
 報道陣から度重なるリリーフと今回の内閣総辞職について質問が相次いだが、「想定外だった」と述べるにとどめた。

 若林氏は昨年11月、安倍内閣の環境相に就任。松岡利勝、赤城徳彦、遠藤武彦各大臣の後を任され、延べ88日間、農水相を務めた。また、今月6日には事務次官を交代させ、新体制で内外に山積する農政課題に取り組む方針だった。

 ■伊吹文科相

 自民党幹事長に就任した伊吹文明文部科学相は「多くの点で価値観を共有してきた安倍氏が道半ばで退任したのが一番残念だった」と惜しんだ。

 安倍内閣の最重要課題だった教育再生について、国家の土台づくりをしたことは評価したいと述べ、在任中の思い出について、「最も印象深いのは60年ぶりの教育基本法改正だ。(同法案を審議する)委員会で1年生議員が『歴史に残る場面に立ち会えた』と話していたのが心に残っている」と振り返った。

 ■鴨下環境相

 鴨下一郎環境相は、「道半ばというより一里塚を超えたくらい。政治というのはこういうものなので与えられた立場で一生懸命がんばりたい」と淡々と話した。

 鴨下氏が代表を務める政治資金管理団の不透明な領収書問題が噴出し、安倍政権の足を引っ張る形になったことについて、「国民の皆さんには大変申し訳ないと思っているが、政局の“あや”の中で報道された。ああいう大きな報道になったことについては遺憾」と報道を批判。「領収書の記載ミスであり直接的に不正が裏にあるということは断じてない」と改めて事務的ミスを強調した。

 首相の辞任については「原因が健康問題だったことを最初に正直におっしゃった方がよかった」と感想も。「総理の仕事はスケジュール的、肉体的、精神的にきわめて過酷。“ストレスマネジメント”をもっと組織的に考えた方がいい」と官邸の医療体制について心療内科医らしい“苦言”で安倍氏をかばった。

 ■増田総務相

 「たいへん短い間でしたがお世話になりました」。元岩手県知事の増田寛也総務相は、こう振り返った。
 「あまり名残惜しいとは思わない。そもそも政治の世界というのはいろいろなことが起こりうるもの」とさばさばとした表情。いつもと変わらぬ歯切れの良い口調だったが、「助走期間を経て、さあこれからグランドに立ち、いよいよ国会論戦スタートのホイッスルが鳴ると思っていたら、試合終了のホイッスルが鳴った」と拍子抜けした心中も明かした。

 増田氏は総務相就任を機に、内閣府の「地方分権改革推進委員会」の委員長代理や「地域力再生機構(仮称)」研究会の座長を辞したばかり。安倍首相に振り回された形になったが、「懸命に走り続けた安倍首相、安倍内閣の1年だったのでは。次の再起を期して、万全の体調を整えてほしい」とねぎらった。
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by deracine69 | 2007-09-25 12:47 | 政治  

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