安倍首相が官邸に別れ「断腸の思い」

9月25日23時7分配信 産経新聞

 安倍内閣は25日午前の閣議で総辞職した。安倍晋三首相(53)も入院先の病院から首相官邸に入り、自ら主宰する最後の閣議で「内外に山積する課題を前に去ることは、まことに断腸の思いだ」と語り、無念さをにじませた。首相在職日数は、26日の福田康夫氏の首相親任式まで続くため、ほぼ1年にあたる366日で、現行憲法下では歴代7位の短命。祖父、岸信介元首相の1241日に及ばず、歴代3位の1980日を務め上げながら余力を残して退陣した小泉純一郎元首相と比べると、寂しい幕引きとなった。



 安倍氏は、東京・信濃町の慶応大病院を出発し、午前8時50分ごろ首相官邸に到着した。閣議室隣の控室に姿を現すと、それまで談笑していた閣僚らは沈黙し、室内は水を打ったように静まりかえった。昨年9月26日、初の戦後生まれ首相として注目された当時の若々しさはなく、やつれた様子は隠せなかった。

 閣議で安倍氏は、教育基本法改正や憲法改正の手続きを定めた国民投票法、防衛省発足などの実績を挙げ、「戦後の政権が成し得なかった改革を成し遂げ、米軍再編などの課題の道筋をつけることができたことは、国民の皆様のご理解とご助力のおかげであると心より感謝申し上げる」とする首相談話を発表した。

 一方で、閣僚を前に、「難局を乗り切る覚悟だったが、体力の限界を感じるに至った。このような形で職責の全うを断念したこと、入院・加療が長引き、皆さんと十分な意思疎通もままならなかったことを、心よりおわびする」と陳謝した。

 閣僚からは「立派に業績も上げた。まだ若いのだから、体を治してしっかりと頑張ってほしい」(冬柴鉄三国土交通相)との声が上がり、伊吹文明文部科学相も涙声で安倍氏をねぎらったという。

 閣議終了後の午前10時、安倍氏は官邸の女性職員から受け取った花束を手に、約100人の職員らの拍手を背に、1年間を過ごした官邸を静かに後にした。
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by deracine69 | 2007-09-25 23:07 | 政治  

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