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大阪市、59人懲戒処分 マイカー通勤/カラ残業/公金着服/わいせつ

9月28日16時47分配信 産経新聞

 大阪市は28日、マイカー通勤をはじめ、IC職員証の不正使用によるカラ残業、公金着服、公然わいせつで計59人を懲戒処分したと発表した。最も処分者が多いのは市教委で校長1人を含む17人。市ではカラ残業問題による大量処分を行った平成17年3月以降、延べ1万人近い職員が処分されており、あきれた実態が、また浮かび上がった。

 ■2年間で延べ1万人 

 市によると、市教委では、マイカー通勤による処分者が教員13人を含む16人で最も多かった。市では、安全や環境などへの配慮からマイカー通勤を認めていないが、建設局など一部職員で発覚。18年度の全庁調査を行ったところ、この16人を含む50人が、継続的にマイカーを使って通勤していたことが判明した。期間などを検討し、停職1カ月が1人、停職20日が10人、停職10日が10人、減給が12人などとなった。

 市教委に次いで多い環境局は14人(うち南部環境事業センター所属10人)が処分され、建設局は12人(うち南工営所所属9人)。路上やコンビニの駐車場などに不適正に車を止めていた職員もおり、処分を重くした。市長部局で処分された30人だけで計180万円の交通手当が支給されており全額返還させる。

 一方、カラ残業をめぐっては、ゆとりとみどり振興局南部方面公園事務所の男性主任(57)が、体調不良で他職員より早く帰った部下2人のIC職員証を預かり、10~15分遅く打刻して超過勤務手当計約1万1000円を不正に受給させていたことが判明。

 カラ残業問題を契機に導入したIC職員証が悪用されたことを重くみて、市はこの主任を諭旨免職とし、部下2人を停職1カ月とした。また定時前に私用で職場を離れておきながら、部下に定時の退勤時間を打刻させていた建設局南部下水道管理事務所の職員(33)を停職2カ月とした。

 このほか、ゆとりとみどり振興局で、市と民間で構成する「四季のイベント創出実行委員会」事務局の業務を担当していた職員(25)が事務局予算から150万円を私的流用していたとして懲戒免職。監督責任者3人を減給などの処分にした。

 また、西成区内の路上で今月、下半身を露出したまま自転車に乗っていたとして公然わいせつ容疑で逮捕され、罰金10万円の略式命令を受けた小学校長(58)については停職3カ月とした。校長は今月末で依願退職する予定で、退職金は支払われるという。

 大阪市の主な大量処分では、平成17年にカラ残業問題で7924人、ヤミ専従問題で254人、18年には同和行政をめぐる不祥事で99人、今年6月には学歴詐称や公的債権の滞納で計1045人が処分を受けた。17年3月以降、延べ9826人が処分されている。市総務局は「今まで以上に職員の服務規律の確保に努めます」としている。

by deracine69 | 2007-09-28 16:47 | 行政・公務員  

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