人気ブログランキング | 話題のタグを見る

<ミャンマー>抗議行動ほぼ鎮圧 ヤンゴンでは兵士厳重警戒

9月30日21時32分配信 毎日新聞

 【アジア総局】ミャンマー軍事政権の抗議行動制圧宣言から一夜明けた30日、同国の最大都市ヤンゴンでは、地方都市などから到着した新たな部隊も加わり約2万人の兵士が街角に立ち、監視の目を光らせている。民主化運動活動家や僧侶指導者はこれまでに軒並み逮捕、拘束され、市民は指導者を失い、抗議行動はほぼ完全に鎮圧された状態だ。

 国連のガンバリ事務総長特別顧問と同日午後面会した民主化運動指導者アウンサンスーチーさんの自宅前に通じる道路は、バリケードで封鎖され、治安部隊が厳重警戒を続けている。

 市民の一人は日本在住の知人を通じて毎日新聞に、「兵士が喫茶店の中にまで入り、たむろする客に対し『5人以上の集会は禁じられているのを知っているだろう』と棒でたたいて追い出している」と語った。29日までは同じ状況で兵士は客を逮捕していたが、30日は追い出すだけで逮捕には及んでいないという。

 AP通信によると、市内各所で少人数の抗議活動が散発的に続いているが、駆けつけた治安部隊にすぐに鎮圧されている。僧侶の一人は「今は抗議活動はしないが、今後も平和的な抗議活動を指揮するつもりだ。仏教の教えは、最後は悪魔に勝つと教え、我々はそう信じている」と語った。

 駐ミャンマー外交官は同通信に対し、「逮捕者は1000人以上にのぼる。刑務所が満杯となり、大学や教育関係の施設に収容している」と指摘。市民の一人は毎日新聞に「ヤンゴン近郊の学校には300人の僧侶が拘束されている。刑務所は抗議活動に参加した市民であふれ、盗みなど軽い罪で収容されていた服役囚が釈放されている」と話した。

by deracine69 | 2007-09-30 21:32 | アジア・大洋州  

<< ミャンマー軍政、デモ制圧宣言 ... <ミャンマー>長井さん所持のビ... >>