人気ブログランキング | 話題のタグを見る

<ミャンマー>長井さん所持のビデオカメラ、返却されず

9月30日20時45分配信 毎日新聞

 ミャンマーで反政府デモを取材中に死亡した映像ジャーナリストの長井健司さん(50)が銃撃された際に所持していたとみられるビデオカメラが、現地警察から返却されていないことが分かった。現地で長井さんの遺体と対面後、遺品を整理したAPF通信社の山路徹社長(46)が30日、同社に伝えた。同社は今後、日本大使館を通じてミャンマー政府にこのカメラと、テープの返還を求めていくという。

 同社によると、山路社長が日本大使館内で警察から返却されたのはパスポートや携帯電話、メモ帳に加え、長井さんが予備として持っていたキヤノン製のビデオカメラ1台だった。銃撃現場で長井さんが手にしていたソニー製のビデオカメラはなかった。返却されたカメラに残っていたテープを再生すると、室内をテスト撮影したような映像はあるが、デモの様子などは映っていなかった。

 問題のビデオカメラは、ロイター通信が銃撃直後の様子を配信した写真で、長井さんが倒れた後もしっかり握っている様子が写されていた。

 長井さんの母道子さん(75)は愛媛県今治市の自宅で「軍の見せたくない姿が映っているからではないか。(死亡から)何日たつか。毎日かわいそうで、早く(遺体を)引き取りたい」と声を詰まらせた。

 一方、東京都のミャンマー大使館前では同日夜、反政府デモの犠牲者を追悼するキャンドル集会があり、在日ミャンマー人ら約300人がろうそくに火をともした。ミャンマー人僧侶のビニャゾータさん(45)は「胸が張り裂けるほど悲しい」と話した。政治犯の釈放などを求めるデモ行進も行われ、約800人が参加した。【町田徳丈、加藤隆寛、土本匡孝】

by deracine69 | 2007-09-30 20:45 | アジア・大洋州  

<< <ミャンマー>抗議行動ほぼ鎮圧... ヤンゴンの抗議行動終息=国営紙... >>