安倍辞任の真相はブッシュ会談だった

9月30日10時0分配信 日刊ゲンダイ

「病気」を理由に総理の職を放り出した安倍前首相を追い込んだのは、今月8日のブッシュ会談だったことが分かった。ヘタな約束が命取りになったのだ。

 安倍・ブッシュ会談はオーストラリア・シドニーのAPEC会議中に行われたが、その直後から安倍の発言が過激になっていった。

 8日の会談直後に、「テロ特措法の延長は対外公約だ。私の責任だ」と初めて責任論を口にした。翌日、「責任」の意味を報道陣に問われた安倍は例の「職を賭して」「職責にしがみつくことはない」と、退路を断ってみせた。

 それだけにブッシュとの会談で何があったのか、大きな疑問が残ったのだが、実は交換条件を出していたという。

「ブッシュはテロ特措法の延長を要求してきた。それに対して安倍は、北朝鮮に対するアメリカのテロ支援国家指定の解除を延ばしてほしいと頼んだのです。ブッシュから“日本の拉致問題は決して忘れることはない”との言葉を引き出した安倍は気分が高揚し、“約束の交換はできた、あとはテロ特措法を是が非でも延長させるぞ”という気持ちになって、職を賭してという言葉を使ったのです」(外交事情通)

 ところが、である。10日早朝、日本に帰国し、午後には所信表明演説をしたものの、周辺から入る情報は「民主党の抵抗が強くて11月1日までにテロ特措法の延長は難しい」「小沢は一歩も譲らない」というものだった。延長が無理となれば、ブッシュとの約束を破ることになる。安倍は絶望から一気に落ち込み、12日の突然の辞任会見となったのである。

「安倍氏は拉致問題で総理になれた人。北のテロ支援国家指定が解除されると、日本の拉致問題は棚上げされ、立つ瀬がなくなる。だから、ブッシュに懇願した。しかし、自分の方が交換条件の約束を果たせない状況に追い込まれ、プッツンしてしまったのでしょう。結果としてブッシュにウソをついたことになるし、指定解除が実行されたら拉致被害者の家族とも合わせる顔がなくなりますからね。両側から万力で押し潰される心境になったはずです」(評論家・河信基氏)

 当時、「自殺情報」が流れたのも、むべなるかな。政治家は得意技でコケるといわれるが、安倍の場合、「ブッシュ」と「拉致」に潰されたわけだ。
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by deracine69 | 2007-09-30 10:00 | 政治  

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