安倍「拉致解決」お手上げ

9月9日10時0分配信 日刊ゲンダイ

 半年ぶりに再開した日朝国交正常化作業部会は6日、「拉致問題」を協議するが、成果が得られる可能性はゼロだ。「解決済み」を繰り返す北朝鮮に、日本政府は打つ手なし。参院選の街頭演説で「鉄の意志を持って問題解決に取り組む」と拳を振り上げていた安倍首相も、とうに白旗を掲げている。

●半年ぶり日朝作業部会の茶番

「拉致問題が少しでも前進するように全力を尽くしてもらいたい」

 安倍首相は5日、再開した作業部会に期待を込めたが、とても本気で取り組んでいるとは思えない。「安倍さんならやってくれる」と信用した国民はバカを見ることになりそうだ。

「日本政府はテーブルを叩いて帰ってくるだけです。それで帰国後に家族会や救う会に“再調査を要求した”“毅然とした態度で臨んだ”などと報告するつもりでしょう。いつもと同じパターンです。安倍政権は経済制裁で北朝鮮を締め上げ、拉致問題を前進させようとしました。しかし、金融制裁解除に踏み切った米国の裏切りで行き詰まった。完全に八方ふさがりです」(外交事情通)

 北朝鮮は昨年秋、「安倍は相手にしない」という方針を決めた。今回の作業部会も、「米朝関係改善のためのアリバイづくり」(事情通)とみられている。北朝鮮は、ハナからやる気ゼロなのだ。日本側がアッと驚くカードや仕掛けでも用意しなければ動きそうもないのに、安倍政権は徒手空拳だから呆れる。

●「鉄の意志」があっても能力なし

 コリアレポート編集長の辺真一氏が言う。

「安倍首相が『鉄の意志で取り組む』と言っても、問題を解決する能力はありません。10月13日には北朝鮮への経済制裁の期限が来ます。これを延長せず、万景峰号の日本入港を認めるくらいの譲歩は最低限必要ですが、強硬姿勢が売りの安倍首相には不可能。残念ながら今回も成果ゼロで終わりでしょう。

 日本側代表が美根慶樹日朝担当大使というのも理解に苦しみます。今年3月に原口幸市氏から代わったばかりのズブの素人で、前任者と同じく朝鮮語を一言もしゃべれません。一方、北朝鮮側は、日本語ペラペラの宋日昊氏が一貫して代表だから、最初から勝負あり。なぜ日本政府は拉致問題担当首相補佐官の中山恭子氏を代表にしないのか。選挙に担ぎ出す前に重要な仕事があったはずです」

 茶番劇に振り回される被害者家族が安倍首相にソッポを向く日も近そうだ。
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by deracine69 | 2007-09-09 10:00 | 政治  

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