人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ミャンマー医療活動に決意新た 吉岡医師が講演

2007/10/8 中國新聞

 ▽江の川高生徒に「将来の夢描こう」と訴え

 ミャンマーで医療活動をしている吉岡秀人医師(42)が、反政府デモなどで情勢が緊迫する同国から一時帰国し六日、江津市の江の川高で講演した。吉岡さんは現地で医療活動を続ける決意を述べ、生徒たちに「自ら将来の夢を描こう」と呼びかけた。

 吉岡さんは医療奉仕団「ジャパンハート」(大阪市)を設立し、四年前から他の日本人医師らとともに首都ヤンゴンから約六百キロ離れたミャンマー中部のサガイン市の仏教系病院で活動をしている。

 今回の反政府デモについて首都以外の国民も衛星テレビで外国放送を受信し、よく知っているという。「軍は市民にひどい暴力を振るっている。長井健司さんが射殺されたのも市民と同じサンダル、短パン姿だったからではないか。知人の外国人はプラスチック弾で撃たれた」という。

 ただ、軍の力が圧倒的なので市民は政府を動かせる力がないことを自覚し、市民革命にまでは至りそうにないとみる。

 そういう中で吉岡さんは「治療し診察する患者を見捨てて脱出するわけにはいかない。一人になっても医療を続ける」決心を固めた。他の日本人スタッフも同じだった。以前から決まっていた日本での講演などを終えると今月末再び現地に赴く。

 江の川高生に対し吉岡さんは「自分は成績が悪くて二浪したが、浪人中に海外で困っている人を助ける目標を立てて自分の将来を信じることにした。それから頑張った」と振り返り、「過去に目をくれず、やってくるチャンスと未来をつかみ取る気持ちを持とう」と訴えた。

 講演会は、吉岡さんの活動に感動した宅野幸徳校長が創立百周年行事に招き、全校生やPTA関係者、市民ら六百五十人が聴いた。(田中伸武)

by deracine69 | 2007-10-08 23:59 | アジア・大洋州  

<< 厚いスモッグに覆われる香港、大... カメラ持ち去る映像放映 テレ朝... >>