<太田大阪知事>「謝礼」受けた飲食会、府職員に受付させる

11月7日15時5分配信 毎日新聞

 大阪府の太田房江知事(56)が、府の公共工事入札参加資格業者を含む中小企業の経営者らが組織する「関西企業経営懇談会」(関企懇)の飲食会に過去5年間に計11回参加し、「講師謝礼」名目で計約970万円を受け取っていた問題で、飲食会の受付や参加者への配布資料作成を府職員に担当させていたことが分かった。受付は、職員1、2人が年次有給休暇をとり、知事に毎回同行する山田信治・知事秘書(特別職)の指示で行っていたという。経営者団体主催の飲食会を公務員が上司の指示で手伝うのは異例で、指示した山田秘書や黙認した太田知事の「公私混同ぶり」が批判されそうだ。

 関係者によると、関企懇は、会員30人のうち少なくとも10人は府の公共工事入札参加資格業者か補助金受給法人の経営者で、公共工事を頻繁に受注する業者も含まれる。

 関企懇の活動は太田知事との飲食会のみで、03年4月の設立総会から07年9月までに大阪市内のホテルで計11回行い、知事に総額約977万円を「講師謝礼」名目で支払った。その際、飲食会の受付を1、2人の同府職員が担当することが度々あったという。

 山田秘書は事実を認め、「知事から中小企業経営者に情報を発信し、逆に情報を収集するという利点もある会合なので、部下に年次有給休暇をとらせ、公務外で受付を手伝わせたことがある」と説明している。また、会合では飲食前に知事が10~15分間、府政状況などについて話すのが慣例だったが、山田秘書によると、その際の府政の説明資料(1、2枚)も府企画室職員が作成してきたという。

 政治資金の問題に詳しい岩井奉信・日本大教授(政治学)は「知事が、府の公共工事にかかわる業者らが主催する会合で高額報酬をもらうだけでも極めて不適切なのに、職員に受付までさせるのはもってのほかだ。会合が府にとっても有益だからと説明するのであれば、知事は謝礼を辞退すべきだ」と指摘する。

 関企懇幹部を含む複数の参加者が「飲食会の主目的は知事にポケットマネーを提供することだった」と話しており、関係者は「知事側が受付に府職員を従事させたのは、知事への資金提供に対する謝意の表れではないだろうか。いずれにしろ、行政幹部が経営者団体の会合を部下の公務員に手伝わせることは公私混同であり、そのために有給休暇をつぶされた職員にとっては迷惑な話だ」と指摘している。【岩崎日出雄、鮎川耕史】




大阪府知事1回100万円で懇談会、受付係は職員が公務で
11/14 01:48 産経新聞

 大阪府の太田房江知事が中小企業経営者らとの懇談会の会合で、講師謝礼として約800万円を受け取ったいた問題で、府職員が複数回にわたって、年次有給休暇を取らずに会場で公務として受け付け業務などを行っていたことが13日、分かった。これまで府側は年休をとっていたと説明してきたが、11回のうち5回はとっていなかった。任意団体の会合への協力が公務でないのは明らかで、府のモラルが問われそうだ。

 山田信治知事秘書(特別職)が職員に依頼していたといい、山田秘書は問題が発覚した今月7日、「懇談会の会長から頼まれ、職員に手伝ってもらうよう依頼した。職員の判断で年休をとっていた」と説明していた。

 府によると、問題の懇談会は「関西企業経営懇談会」。建設工事や測量など中小企業の経営者ら約30人で構成する任意団体で、平成15年に設立。1年に2回知事を囲む会合を開催する任意団体で、約2時間の会合で知事は約30分間講演、各テーブルを回り、1回あたり50~100万円を受け取っていた。同懇談会は府の入札参加資格業者が10社入っており、高額な謝礼や業者との接触に「不適切」との批判が起きていた。

 府の調査によると、15年から19年までの11回のうち、秘書室や知事公室の府職員2~3人が受け付け業務や資料配布を行っており、うち5回で年休をとらずに公務として手伝い、上司も了承していた。年休を取得していたのは4回で、残りの2回は勤務実態を確認できなかったとしている。職員は会場に入っていなかったという。

 年休をとらずに公務として職員が受け付けや資料配布をしていたことに、山田知事秘書は「年休をとっていたと思っていたが、調べてみると違っていた。知事は府政の課題を講演し、中小企業への情報発信の場であり、私も職員も公務と判断した」と話している。
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by deracine69 | 2007-11-07 15:05 | 政治  

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