大阪市長選 「大阪ショック」 解散風吹き消す

11月21日16時13分配信 産経新聞

 「自民党にお灸を据えたい」「民主党に政権をとってほしい」。そんなことを考えて投票した大阪市民は多くなかったはずだ。それでも与党推薦の現職候補が敗れた18日の大阪市長選は「大阪ショック」となって国政を直撃し、与党内にくすぶっていた解散風を一気に吹き消した。

 関西は公明の支持基盤が厚い。民主が大勝した7月の参院選でも、大阪市内の比例代表得票は民主約36万に対して与党は自民約25万、公明約23万の計約48万。しかも、今の自民党3役は伊吹文明幹事長(京都1区)、谷垣禎一政調会長(京都5区)、二階俊博総務会長(和歌山3区)とそろって関西出身だ。大阪の敗戦で、「衆院選なら政権交代しているところだった」(公明党幹部)と解散回避論が強まるのは当然だ。

 だが、小沢一郎民主党代表の「辞任騒動」に乗じた早期解散論にはそもそも無理がある。与党が過半数を維持できたとしても「3分の2なんて議席には到底及ばない」(古賀誠自民党選対委員長)。民主党を分裂に追い込まない限り衆参の「ねじれ国会」自体は変わらず、与党は衆院の3分の2で再議決できる切り札を失うだけだ。

 「大阪ショック」で与党は冷静さを取り戻し、政局はほぼ大連立騒動以前に戻った。ただ、国政の停滞を打開する手段が見つからない状況もそのままだ。仕切り直しとなる22日の党首会談は、事態打開の第一歩となるだろうか。(総合編集部 近藤真史)
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by deracine69 | 2007-11-21 16:13 | 政治  

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