首相、寂しいGW…外遊は訪露のみ、ねじれ国会で金縛り

4月16日19時0分配信 産経新聞

 政府は16日、福田康夫首相が25日から27日までの3日間の日程で、ロシアのモスクワを訪問することを正式に発表した。首相は5月上旬の大型連休に英国、フランス、ドイツの3カ国歴訪をすることも計画していたが、見送ることにした。4月末から5月上旬にかけて揮発油(ガソリン)税の暫定税率問題をめぐる国会の混乱が避けられないためだ。「ねじれ国会」が首脳外交にも深い影を落とした形だ。

 首相の訪露は、平成18年7月のサンクトペテルブルク・サミット(主要国首脳会議に小泉純一郎首相(当時)が参加して以来、約2年ぶり。福田首相は26日、5月7日に退任するプーチン大統領、プーチン氏の後任のメドベージェフ次期大統領とそれぞれ会談する。

 国会審議などで多忙を極める首相にとってゴールデンウイーク(GW)はこれまで外国訪問の絶好の機会となっていた。沖縄で主要国首脳会議(サミット)が開催された12年のGWには、就任直後の森喜朗首相がサミットの議長としての「顔見せ」のため参加7カ国すべてを行脚した。福田首相も当初、訪露の後に英独仏3カ国に足を運び、7月上旬の北海道洞爺湖サミットに向けて各国首脳に協力を求める考えだった。

 だが、国会情勢がこれに「待った」をかけた。政府・与党は暫定税率復活を盛り込んだ歳入関連法案を30日に衆院で再議決する方針を固めた。与党が再議決すれば、野党側は参院に首相問責決議案を提出する構えをみせており、「首相としても外遊どころではなくなった」(官邸筋)というわけだ。「外交は得意分野」との自負がある首相にとっては寂しいGWになる。

 政府内には、サミットを目前に控えた6月上旬に首相が訪欧することで再調整する案も浮上しているが、政府高官は「6月は『骨太の方針』や社会保障国民会議の中間取りまとめなどがあるので、現実的には厳しい」と指摘している。町村信孝官房長官は16日の会見で「国境を越えたら党派の対立はないという大原則が世界中にあるはずだが、残念ながらそうはならなかった」と述べ、野党側の国会対応を批判した。
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by deracine69 | 2008-04-16 19:00 | 政治  

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