<衆院山口2区補選>民主・平岡氏リード 自民・山本氏追う

4月21日2時30分配信 毎日新聞

f0013182_4332070.jpg 福田政権発足後、初めての国政選挙となる衆院山口2区補選(27日投開票)で、毎日新聞とtysテレビ山口は19、20日、世論調査を実施し、取材結果を加味して中盤情勢を分析した。民主前職=比例中国=の平岡秀夫氏(54)が優位な戦いを進め、自民新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)が追う展開。ただ、投票する候補を決めていない人が約3割おり、情勢はなお流動的だ。

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 補選は、福田良彦・前自民党衆院議員の山口県岩国市長選出馬に伴う選挙で、政府・与党による揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活の是非や、15日に天引きが始まった「後期高齢者(長寿)医療制度」の賛否、地域の活性化などが争点になっている。平岡氏の優位の背景には、後期高齢者医療制度への根強い反発などがあるとみられる。

 05年の衆院選小選挙区で敗れた平岡氏は民主支持層の約9割を固めたほか、無党派層の約5割から支持を集め、公明支持層の一部でも支持を受けている。一方、山本氏は自民支持層の7割強、公明支持層の6割弱を固めたが、無党派層の支持は約2割にとどまった。今回の補選で共産党は候補擁立を見送ったが、支持層のうち約7割が平岡氏を支持した。

 政府・与党は補選後に税制関連法案を衆院で再議決し、暫定税率を復活させる方針だが、この方針に「反対」が過半数を占め、「賛成」を大きく上回った。反対した人の7割が平岡氏を支持し、山本氏は2割弱にとどまった。賛成した人のうち6割強が山本氏に投票するとする一方、平岡氏に投票するとした人も3割弱いた。【長谷川隆】

 ◇調査の方法

 tysテレビ山口と協力し、19、20両日、コンピューターで無作為に選んだ電話番号を使うRDS法で調査し、衆院山口2区の有権者515人から回答を得た。




<衆院山口2区補選>「後期高齢者」影響か
4月21日2時30分配信 毎日新聞

 自民、民主両党の一騎打ちとなった衆院山口2区補選は、民主前職の平岡秀夫氏が自民新人の山本繁太郎氏をリードする展開だ。揮発油(ガソリン)税の暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案の再可決など今後の政局を占う選挙。与党に危機感が広がる一方、民主党は手応えを感じているが、共通しているのは後期高齢者(長寿)医療制度の導入が選挙戦に影響を与えているとの見方だ。

 15日の告示後、与党からは「山本氏は出遅れていたが、今はわずかにリードしたのではないか」との声が相次ぎ、楽観的な見通しさえ存在した。しかし、20日には「保険料の年金天引きのスタートが告示に重なった後期高齢者医療制度が影を落としている」との見方が広がった。

 自民党は「補選と国政は別」との観点から地域活性化を重点的に訴える「国政隠し」の選挙戦を展開してきたが、27日の投開票に向けて戦術立て直しを迫られる可能性がある。

 「後期高齢者医療制度が国民に安心を与える仕組みだという点が有権者に正確に伝わっていない」。菅義偉選対副委員長は20日、毎日新聞の取材に語り、終盤戦では国政問題の説明にも力を入れていく考えを示した。

 これに対し、ガソリン問題、後期高齢者医療制度、年金問題という「国政3点セット」を主要争点に据える民主党からは「山口という地域の戦いから、ようやく国政選挙らしくなってきた」(鳩山由紀夫幹事長)などの声が上がった。

 自民党の情勢認識と同様に「組織選挙で追い上げられ、厳しくなってきた」との評価が定着しつつあった中、後期高齢者医療制度への反発が予想以上に強いとみられるのは「うれしい誤算」。3点セットを並列で扱うこれまでのスタイルから、後期高齢者医療制度に重点を置く戦術に微修正し、勢いを持続させたい考えだ。

 「民主党が放った矢のうち1発がとうとう命中した」。自民党選対幹部は20日、危機感をあらわにした。【西田進一郎、野口武則】


<衆院山口2区補選>医療・福祉重視が22% 本社調査
4月21日2時30分配信 毎日新聞

 補選の情勢に後期高齢者医療制度が影響を与えていることは、毎日新聞は19、20日に実施した世論調査データからもうかがえる。

 「当選者に最も取り組んでほしい課題」を八つの選択肢を用意して訪ねたところ、(1)医療・福祉政策22%(2)年金問題20%(3)国の行財政改革14%(4)景気対策、地域経済の活性化各12%(6)教育政策8%(7)格差の解消6%(8)農業政策2%--の順。

 選択した政策課題別の支持候補を見ると、「医療・福祉」「年金問題」では平岡氏がそれぞれ54%、53%に達し、山本氏を大きくリード。民主党の争点づくりが奏功していることが数字的にも裏付けられた形だ。山本氏が重点的に訴える「地域経済の活性化」を選んだ層では、逆に山本氏が52%の支持を得た。

 年代別では、本来は自民党の支持基盤である高齢層の「山本離れ」が目立つ。60代、70代以上ともに平岡氏4割台、山本氏3割台という結果になった。【田中成之】

 ◇共産票の6割民主、2割自民へ

 世論調査では05年の前回衆院選山口2区の投票先も質問した。平岡氏は前回も民主公認で立候補、自民公認だった福田良彦・岩国市長に惜敗している。

 前回、福田氏に投票したという層が「誰に投票する」と答えているかを見ると、山本氏61%、平岡氏28%。平岡氏に投票した層は、平岡氏84%、山本氏7%だった。

 前回は「郵政選挙」で、浮動票が福田氏に流れがちだった事情はある。しかし、平岡氏が自らの足元を固めつつある一方、山本氏の知名度不足をうかがわせる数字となった。

 また、候補擁立を見送った共産票の動向が注目されているが、共産候補に投票した層は約6割が平岡氏、約2割が山本氏と回答。前回の共産票の一部が山本氏に流れそうなことを示した。【犬飼直幸】


民主・平岡氏が先行、自民・山本氏猛追…衆院山口2区補選
4月21日3時6分配信 読売新聞

 読売新聞社は27日投開票の衆院山口2区補欠選挙について、世論調査と取材を基に情勢を分析した。

 民主党の平岡秀夫氏が先行し、自民党の山本繁太郎氏が激しく追い上げている。ただ、有権者の3割は態度を決めておらず、情勢は流動的な面もある。

 同補選は福田政権初の国政選挙で、山口県岩国市長選に立候補、当選した前自民党議員の議員辞職に伴うものだ。自民、民主両党公認候補の一騎打ちとなり、結果はガソリン税の暫定税率を巡る国会攻防にも影響すると見られている。

 平岡氏は民主支持層の8割強を固め、支持政党のない無党派層の3割強に浸透している。30歳代の支持が5割強と高く、男性の支持が厚い。

 山本氏は自民支持層の7割に加え、公明支持層からも同程度の支持を得た。20歳代で平岡氏を上回る支持を集め、70歳以上で拮抗(きっこう)している。
 調査でガソリン税の暫定税率を政府・与党が復活させる方針を示していることへの賛否を聞いたところ、賛成29%、反対50%だった。賛成と答えた人では山本氏、反対では平岡氏を支持する傾向が強かった。

 調査は18~20日、衆院山口2区の有権者を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方法で行った。有権者在住判明の1594世帯から1044人の回答を得た(回答率65%)。
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by deracine69 | 2008-04-21 02:30 | 政治  

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