人気ブログランキング | 話題のタグを見る

五輪開会式欠席「逆効果の危険」 米国務副長官

2008年04月24日10時52分 朝日新聞

 【ワシントン=鵜飼啓】ネグロポンテ米国務副長官は23日、チベット騒乱を受けた大統領の北京五輪開会式欠席などの制裁的措置は「逆効果になる危険が非常に高い」と反対する考えを示した。一方、中国政府が強めるダライ・ラマ14世への批判には「口うるさく、大げさな攻撃に懸念を持っている」と牽制(けんせい)した。

 ネグロポンテ氏は、上院外交委員会のチベット問題に関する公聴会に出席。「チベット人は、中国の長年の抑圧的政策からくる苦悩を抱えている」と騒乱の背景を指摘、「中国政府は緊張を生む原因となっているチベット政策を見直すべきだ」とした。

 米政府は「静かな外交」で中国に働きかける立場だが、議員からは「民主、共和両党でいらだちが募っている」(ボクサー小委員長)「目に見える結果が出ていない」(民主党のメネンデス議員)など、不十分とする声が相次いだ。これに対し、ネグロポンテ氏は「五輪は中国国民の誇りにかかわる。(開会式欠席は)双方の態度を極端化しかねない」として、慎重な対応を呼びかけた。

 公聴会にはチベット仏教を熱心に支持する俳優のリチャード・ギア氏や、ダライ・ラマの特使ロディ・ギャリ氏らも出席。中国との対話窓口を務めるギャリ氏は「騒乱後も中国側との接触を維持しているが、建設的な動きはない」と述べた。

by deracine69 | 2008-04-24 10:52 | 北米・中南米  

<< 吉野家株が一時7000円安 「消費税10%」明記へ・経団連提言 >>