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HIS、全ツアーを「燃油付加運賃」込み総額表示…大手で初

5月8日8時34分配信 読売新聞

 旅行会社のエイチ・アイ・エス(HIS)は海外パックツアー商品の料金表示で、航空会社が徴収している燃油特別付加運賃(サーチャージ)を含めない現在の方式を改め、すべての商品で付加運賃込みの総額を示す。

 平林朗社長が7日、読売新聞とのインタビューで明らかにした。料金の透明性を高める狙いがあり、全商品を総額で表示するのは大手で初めてという。

 旅行各社は通常、客から受け取るパック料金とは別に、燃料コストの上昇に伴って航空会社が設定した付加運賃を、航空会社に代わって徴収している。例えば「ソウル3日間1万5000円」という価格表示のツアーの場合、往復5000円の付加運賃も別にかかるため、客から「詐欺まがいだ」などの苦情が寄せられるケースもある。

 HISは、2月に一部のキャンペーン商品を対象に、付加運賃込みの総額を試験的に表示したところ、「わかりやすい」と好評だったという。平林社長は「価格表示の不透明さが顧客に不信感を与えている」と指摘し、大型連休後に販売する商品はすべて、総額表示にする計画を明らかにした。さらに「ツアー代金と付加運賃が同額に近い路線もあるのは異常な状態だ」と指摘、航空会社に制度の改善を求める方針も示した。

 旅行会社が航空会社から座席を買い取ってツアーを組むのは、通常、出発日の半年以上も前だ。これに対し、航空会社が付加運賃の上げ幅を決めるのは3か月ごとで、旅行会社は変更の可能性がある付加運賃を、あらかじめパンフレットなどに表示しづらい事情がある。

by deracine69 | 2008-05-08 08:34 | 経済・企業  

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