小沢民主党 問責決議先送りの深謀遠慮と誤算

5月11日10時0分配信 日刊ゲンダイ

 民主党はなぜ福田首相の問責決議をためらっているのか。自公が2度目の衆院再可決を強行する来週13日も、問責提出はパスだという。そのウラにあるのは、小沢代表の「福田首相で解散」の期待だというのだが……。

 小沢代表は、13日の問責提出を見送る代わりに、「後期高齢者医療制度」の廃止法案を今国会に提出するよう、執行部に命じた。この廃止法案を今月中に参院で可決させて衆院に送り、自公が審議に入らない場合、そこで問責決議を提出する戦術だ。

「国民の怒りは、ガソリン再値上げよりも老人いじめ医療の方が強い」という判断だが、自公サイドはそんな野党の出方を織り込み済みだ。

「たぶん6月初旬に民主党は参院で問責を可決させるだろうが、6月15日が会期末。何日か無視して国会を閉じちゃえばいい。それに、こちらはすかさず衆院で首相の信任決議を可決するから、総辞職や解散という話にはならない」(与党幹部)

 そして福田首相は7月7日からの洞爺湖サミット、8月8日の北京五輪開会式出席を淡々とこなしていく予定だ。

 一体、小沢代表はどうするつもりか。

「小沢代表はすでに秋に照準を合わせている。解散権を自公が握っている以上、今からシャニムニやっても仕方ない。攻めきれずに力尽きると、逆に9月の自分の代表選再選が危なくなる。だから再選を確実にしてから、一気に福田首相を追い詰める作戦です」(政界事情通)

 民主党が望むのは、人気のない福田首相で解散・総選挙をさせること。そのため、福田首相に7月のサミット後に内閣改造をやらせる。そうやって、簡単に総辞職できない状況にさせ、生かさず殺さずヨレヨレの福田首相を延命させる。

「しかし、秋になると与党内では、確実に解散風が吹き始める。まず公明党が来年は都議選の年なので、今年中に解散して欲しいと言い出す。自民党内でも、来年は消費税率引き上げを決める年なので、今年中に解散という声が高まる。となると、福田首相を引きずり降ろし、麻生前幹事長に交代の動きが始まるが、そうなると頑固な福田首相は、改造をしたばかりなのにどうして交代なのか、一般財源化の公約も果たしたいと、ムキになって解散に踏み切るのではないか。いわば、福田首相の勘違い解散に小沢代表は期待しているのです」(前出の事情通)

 10月解散、投票日は投票率が落ちる3連休の中日の11月2日と11月23日が有力だ。しかし、半年も先の政局を期待して、うまくいったためしはないのが政界でもある。
[PR]

by deracine69 | 2008-05-11 10:00 | 政治  

<< 船場吉兆、「お家芸」の隠蔽体質... 日露平和公園 構想の実現考える... >>