緊急地震速報?京急ストップ 機器不具合で試験用受信か
2008年05月12日23時00分 朝日新聞12日午前10時10分ごろ、京急電鉄(東京都港区)の運輸司令の端末が「震度5弱の地震が起きた」とする試験用データを誤って本物の緊急地震速報として受信し、同社の電車が全線で運転を中止した。2分後に再開したが、同13分と17分ごろにも同様に受信。今度は司令が「誤報」と判断し、電車を止めなかった。
地震の発生は確認されておらず、同社は「速報を受信する機器の不具合の可能性がある」としている。
「誤報」となったのは、衛星回線で速報を送っている「宇宙通信」(東京都品川区)の試験用データ。宇宙通信によると、同データは、企業などが新たに導入した受信機器が正常に作動するかなどを調べるため、緊急地震速報とは別のチャンネルで流している。通常、試験用データのスイッチは機器導入後に切り、仮にスイッチが入っていても緊急地震速報と混同されないようになっているという。
京急によると、同社は07年4月に受信機器を導入したが、試験用データの受信スイッチはそれ以来入ったままだったという。同社と宇宙通信は、機器の不具合とみて原因を調べるとともに、これまで同様の不具合が起きなかった理由も調査している。
by deracine69 | 2008-05-12 23:00 | 社会