日産・ルノー、インドで「25万円カー」生産へ タタ社「ナノ」に挑戦
5月12日19時25分配信 産経新聞日産自動車・仏ルノー連合とインドの自動車メーカー、バジャージ・オート社は12日、超低価格車を開発、生産、販売する合弁企業を設立することで合意したと発表した。販売する超低価格車の値段は2500ドル(約25万7000円)となる計画で、地元のタタ・モーターズが発売予定の「ナノ」に近づける。急成長を遂げるインド市場における低価格車競争は激化しそうだ。
新会社はバジャージ50%、日産25%、ルノー25%をそれぞれ出資。超低価格車「ULC」(開発名)の開発から販売までを手がける。インドのマハラシュトラ州チャカンに年産40万台の工場を新設することでも合意。「ULC」は2011年から新工場で生産を始め、インドを皮切りに他の新興国市場でも販売する。
インドの自動車市場は経済成長に伴い急拡大しており、昨年の市場規模は200万台を超えた。地元インドのタタが世界最安車となる10万ルピー(約24万8000円)の「ナノ」を今秋発売する予定。トヨタ自動車はインドに第2工場を建設し、10年末にも70~80万円程度とみられる低価格車を生産する計画を表明している。インドでの低価格車競争は日産・ルノー連合の2500ドルカーによって、さらに激化するのは確実だ。
by deracine69 | 2008-05-12 19:25 | 経済・企業