民主が総選挙で「刺客」作戦?小沢氏、東京に国替え示唆

2008年05月15日06時30分 朝日新聞

 次期衆院選に向け、「東京作戦」が民主党内で進んでいる。14日には小沢代表が自ら東京12区への「国替え」を示唆。東京8区の候補として参院議員の田中康夫・新党日本代表に秋波を送る。小泉郵政総選挙のお株を奪う「刺客」の大量投入で、地滑り的勝利を狙っている。
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 「本当に東京から出るかもしれんな」。14日夕、党本部で小沢氏と会談した石井一副代表は周囲に漏らした。選挙情勢を分析するなかで「国替え」に意欲をみせたという。

 想定されるのは、公明党の太田代表の地元である東京12区。小沢氏が出馬を表明すれば、公明党への相当な圧力になる。与党トップの敵地に乗り込むことで政権交代の決意を身をもって示すことにもなる――。そんな狙いがある。

 岩手4区で連続13回当選している小沢氏の東京出馬構想は、昨年9月の正副代表会議にさかのぼる。出席者によると、酒に酔い上機嫌の小沢氏は「今度の選挙は絶対に勝たなきゃいけない。選挙区で代わりを立てても勝てる人は代わりを立てて、もっと難しい選挙区から出るんだ。おれは東京から出る」と宣言。居合わせた鳩山由紀夫幹事長(北海道9区)や岡田克也副代表(三重3区)にも東京転出を勧めた。

 小沢氏も3月、地元・盛岡市の記者会見で東京からの出馬の可能性を聞かれ、「選挙ということになったらお答えする」と否定しなかった。

 ただ、選挙に強い小沢氏とはいえ、東京から出馬すれば自分の選挙に専念することになり、党内には「全国を遊説できなくなるのではないか」(幹部)といった慎重論も根強い。このため、06年4月の千葉7区補選で勝利した太田和美氏を「刺客」として出馬させる案もある。

 小沢氏に並ぶ目玉として注目されそうなのが、参院議員の田中新党日本代表の衆院へのくら替えだ。田中氏は小沢氏と親交が深い。昨年参院選では新党日本で177万票を獲得し、東京など大都市圏で強みをみせた。本人はまだ態度を明らかにしていないが、民主党は東京8区を空け、事実上の野党統一候補にならないかと秋波を送っている。実現すれば、石原伸晃・自民党前政調会長と激突し、関心を集めるのは確実だ。

 さらに、前回の郵政選挙で「刺客第1号」として話題をさらった小池百合子元防衛相の東京10区には、すでに元東大准教授の江端貴子氏の公認を内定している。介護や子育てと仕事を両立した経験を前面に出し、「逆刺客」を狙う戦略だ。他の選挙区では、NGOピースボート前事務局長の櫛渕万里氏や、昨年の参院選で新党日本から出馬したジャーナリスト有田芳生氏の名前も挙がっている。(松田京平)
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by deracine69 | 2008-05-15 08:14 | 政治  

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