猪口、佐藤を束ねる小池百合子に秘かに闘志を燃やす野田聖子

2008年5月15日 週刊文春

「ポスト福田」ともてはやされる小池百合子元防衛相が、同じ東京都が選挙地盤の猪口邦子元少子化担当相、佐藤ゆかり衆院議員と政策ユニット「TPL」(トーキョー・プロジェクツ・オブ・バイ・フォー・レディース)を結成した。マスコミの反応はイマイチで、「話題作りを焦って滑ったか」と思いきや、狙いは別にあるという。

「大きな声じゃ言えないが、女性議員の増殖は悩みの種。自己主張ばかり強く、自前の支持基盤もないのに選挙の公認をせがむ。正直持て余し気味」(自民党選対幹部)

 衆院岐阜一区の公認争いで野田聖子元郵政相に敗れ、東京五区にくら替えした佐藤氏はその典型。猪口氏も小泉チルドレンの一人として「郵政選挙」の比例代表東京ブロック一位だったが、次回選挙は出る選挙区がない。「議員としての実績を分厚いレポートにまとめ、党幹部の元へ持ち込んで何時間もしゃべる。公認は集めた後援会の力や数で決まるのに、学界と勘違いしている」(同前)。

 その点、同じ郵政選挙の「刺客第一号」として兵庫から東京に乗り込み見事当選、地盤も築いた小池氏は「自立した女性議員」とはいえる。しかし、いくら「首相候補」(小泉純一郎元首相)とおだてられても、「政界渡り鳥」と党内の支持は広がらない。

 そこで、自民党のオジサン議員たちがうるさ型の女性議員を持て余しているのを見て、姐御よろしく「私が面倒見ます」と引き受けたのがTPL。話題作りを装いつつ、党執行部向けに「オジサンが頼れる女」をしっかりアピールしたわけだ。

 負けていられないのは、元祖「女性首相候補」だった野田氏。郵政造反組として離党させられたことで小池氏に遅れをとったが、密かに闘志を燃やす。

 自らの不妊治療体験を発展させ、会長を務めるNPO法人の主催で「第一回ベストマザー賞」を創設したが、政治部門で受賞したのは、もともと野田氏の「妹分」である小渕優子衆院議員。野田氏は、三男三女(実子三人)の母である橋本聖子参院議員も「妹分」として従える。独身の小池・佐藤両氏を向こうに回し、「働く妻たち」を前面に押し出した、かなりきわどい宣戦布告となった。

 女性議員も上を狙うには、強い男に頼ったり、自分を売り込むだけではなく、管理職としてのリーダーシップが求められる時代になったのだ。
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by deracine69 | 2008-05-15 12:00 | 政治  

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