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北京五輪 メーンスタジアム(鳥の巣)は危ない

5月17日10時1分配信 日刊ゲンダイ

 中国四川省の大地震の被害が拡大している。最終的にどれくらいの死傷者が出るのか、見当もつかない状況だ。こうなると、やはり8月に五輪が開かれる北京が心配になってくる。国際政治評論家の浜田和幸氏が言う。

「中国では1976年に北京近郊の唐山市で大地震が発生し、24万人が亡くなっています。そのときの反省から法律が改正され、病院や学校などの公共施設は地震に強い構造になったはず。それがバタバタと倒れ、多くの犠牲者を出したのです。いくら政府が対策を講じようと、建設現場では手抜きが横行していた恐れが強い。北京だって例外とは思えません。北京地震局は五輪会場を震度8以上にも耐え得る構造と喧伝(けんでん)していますが、信用できませんよ」

 すでに北京五輪のメーンスタジアム「鳥の巣」はあちこちで雨漏りすることが分かっている。国家の威信を懸けた一大プロジェクトでも、こうなのだ。完成すれば世界最大となる湖北省の三峡ダムでも、多くのひび割れが見つかっている。

「北京五輪は史上最も危険な大会になるのは間違いありません。メーンスタジアムの建設は宝山製鉄が請け負ったのですが、高品質の鉄を生産するノウハウがなく、9・11テロで崩落した世界貿易センタービルのスクラップ鋼材を5万トン輸入して使っています。そのこと自体信じられませんが、突貫工事の無理がたたり、何人もの作業員が死んでいます。その上、設計ミスや手抜きが原因とみられる雨漏りが見つかったのですが、はたして雨漏りだけで済むかどうか。各国の要人が参加する開会式や競技の最中に崩壊しない保証はありません」(浜田和幸氏=前出)

 春節の大雪にチベット騒乱、そのうえ今回の大震災と、今年の中国はゴタゴタ続きだ。それでも五輪、やりますか?

by deracine69 | 2008-05-17 10:01 | アジア・大洋州  

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