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自民議連、1千万円消える 責任問題で紛糾し活動できず

2008年05月20日03時04分 朝日新聞

 林業の活性化を目的にして自民党の国会議員でつくっている「林政推進議員連盟」の預金口座から、1千万円を超える現金が03年から04年にかけて現在の事務局の知らないまま引き出されていたことが19日、関係者の話でわかった。議連はしばらく休眠していたが、今年から活動を再開しようとしたところ、引き出しが発覚。「誰の責任か」で紛糾し、会合も開けない状態が続いている。

 関係者によると、林政推進議連の設立は69年。03年9月から事務局長に就任した衆院議員(故人)が通帳を管理していた。当時、議連はほとんど活動していなかったが、議連の口座にはメンバーの議員から毎月500円の会費が振り込まれていたため、約1130万円の残高があった。

 しかし、この事務局長が昨年5月に死亡。同議連関係者が今年2月下旬、口座の残高を確認したところ、100万円強しかなかった。議連側が3月初旬、亡くなった事務局長の元秘書に説明を求めるとともに提出された通帳を調べると、故人が事務局長に就いた翌週から04年9月にかけて計1160万円が引き出されていたという。

 議連側は「当時、支出を必要とする事情は全くなかったはず」と元秘書に返還を要求した。これに対し、元秘書は「故人の指示で払い戻し、その都度、故人に現金で渡していた」と反論。朝日新聞の取材にも「着服などあり得ない。正当な支出だった」と話している。

 実際、議連関係者も「(元秘書の責任とする)具体的な証拠はない」と説明、結論は出ていない。

 この混乱で、4月23日に開くはずだった同議連の会合は先送りされ、仕切り直しを模索した5月16日の開催も再び見送られた。

 さまざまな政策テーマごとに国会議員がつくる議員連盟は、政治資金規正法による政治資金収支報告書の提出が義務づけられていないため、会計のチェックは「仲間うちに任されている」(ベテラン秘書)のが現状という。(野上祐)

by deracine69 | 2008-05-20 03:04 | 政治  

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