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三陸沖鯨類捕獲調査:仙台湾で60頭捕獲 コウナゴ捕食を初観察

毎日新聞 2008年5月23日

 仙台湾を中心に実施していた三陸沖鯨類捕獲調査が目標の60頭のミンククジラを捕獲し18日に調査を終了したのを受け日本鯨類研究所は22日、調査結果を発表した。03年の調査開始以来これまでメロウドの幼魚のコウナゴは食べないとされてきたが、今回の調査では未成熟(6歳以下)のクジラがコウナゴを主食にしていたことが初めて観察された。

 調査は石巻市の鮎川港を基地に4月14日から5月25日までの予定だった。地元の小型捕鯨船など4隻が同港から半径約54~90キロの仙台湾を中心に計60頭のミンククジラを捕獲。解体処理してクジラの摂餌生態や胃内容物の分析調査を行ってきた。

 捕獲したのはオス23頭、メス37頭。オスの平均体長は5・67メートル、体重は2・31トン。メスは同5・91メートル、同2・65トンで、うち6頭が妊娠中だった。調査序盤と終盤は未成熟個体が多かったという。

 胃の内容物が判明したのは49頭。このうち47頭はコウナゴやメロウドを捕食しており、コウナゴのみを捕食していたのは11頭。この11頭のうち10頭が未成熟個体だった。

 調査総括の加藤秀弘東京海洋大教授は「仙台湾は北上するクジラにとって、道の駅的存在。例年は主食のメロウドを求めて湾内に回遊するが、今年はエサ不足からか成熟個体の回遊数が少ない。未成熟個体がコウナゴを捕食していたことには驚いた」と、話している。【石川忠雄】

by deracine69 | 2008-05-23 23:59 | 社会  

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