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地デジ、緊急地震速報に遅れ…横国大が試算

5月28日3時11分配信 読売新聞

 首都直下地震が起きた場合、地上デジタル放送(地デジ)で受信すると地上アナログ放送と比べ、強い揺れを事前に伝える緊急地震速報の揺れに間に合わない範囲が、9倍強に広がるという試算を横浜国立大がまとめた。

 地デジは高画質で情報量が多いため、放送局から送る際とテレビで受ける際の画像処理に、アナログ放送よりも数秒余分にかかってしまうのが原因。

 アナログ放送は2011年7月に終了し、地デジに完全移行する。揺れまで秒単位の余裕しかない緊急地震速報では、わずか数秒の遅れでも影響は大きく、研究チームは「国と放送局は、地デジの技術的な改善を急ぐべきだ」と訴えている。

 高橋冨士信教授(医療情報通信工学)は、横浜市でアナログ放送と地デジを映すテレビを並べ、NHKと在京民放キー局5社の各番組の時間差を測定。地デジは平均1・95秒遅かった。

 このデータをもとに、東京湾北部で深さ40キロを震源とするマグニチュード(M)7・3の地震について、緊急地震速報のテレビ表示が、揺れに間に合わない範囲を計算。その結果、アナログ放送では震源地から半径9キロまでの千葉県沿岸部や東京都のごく一部だったが、地デジでは半径28キロに拡大、東京23区の大部分や川崎市、千葉県柏市なども含まれるという。

by deracine69 | 2008-05-28 03:11 | 社会  

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