空自C130を3機、週内出発準備 防衛省が派遣原案

2008年05月29日15時03分

 中国・四川大地震の被災者支援に向け、防衛省は29日、国際緊急援助隊派遣法に基づき、航空自衛隊のC130輸送機3機でテントや毛布などを運ぶ派遣計画の原案を固めた。今後さらに中国側と必要な物資の量や輸送機数を調整し、早ければ週末にも第1便が出発できる態勢を取る。

 防衛省関係者によると、空自小牧基地(愛知県)に所属するC130輸送機3機を使い、3日間かけて陸上自衛隊が宿営用に使うテント数十張りのほか、陸海両自衛隊の毛布数千枚を運ぶ方向で調整している。

 陸自はテント2万数千張りを所有しているものの、相当数は自らの部隊運営に必要で大規模な提供は難しいという。このため、自治体が所有するテントの提供を受け、自衛隊の輸送機で運ぶ案も検討している。

 中国側の今回の要請は、27日に中国軍関係者から北京の日本大使館の防衛駐在官に伝えられた。その際、輸送手段として「自衛隊機も含めて」との言及があった。その後、日本政府は、中国側が政府として自衛隊機の受け入れを認めるのかどうかの確認作業を急いでいるが、防衛省首脳は29日、「(受け入れの)確認は取れている」と語った。

 輸送先は成都と北京の空港が候補に挙がっている。成都の場合、小牧基地からの飛行時間が約9時間。途中給油のため、湖北省の武漢に立ち寄る必要がある。北京の場合は約5時間で直行できる。空自は物資を空港まで運んで中国側に引き渡し、被災地までは中国側が担当するとの想定だ。

 一方、町村官房長官は29日午前の記者会見で、自衛隊機派遣については「まだ結論が出ている段階にはない」と述べた。そのうえで町村氏は、国連平和維持活動(PKO)用のほか、国際協力機構(JICA)や民間企業、自治体が保有する物資の調達を検討していることを明らかにした。

 防衛省は、国際緊急援助隊派遣法に基づく政府の派遣命令が一両日中に出れば、週末にも輸送機を派遣できるよう準備を進めている。

 自衛隊による国際緊急援助活動は、昨年1月の自衛隊法改正で「本来任務」に格上げされてから初めて。政府が派遣命令を出す際には、首相を長とする安全保障会議に諮る必要がある。(山田明宏)
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by deracine69 | 2008-05-29 15:03 | 政治  

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