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女将が潰した船場吉兆“転落の軌跡”

6月1日10時0分配信 日刊ゲンダイ

●ライバル心で金儲けへ暴走

「山から転げ落ちるようにキャンセルが相次いだ」

“ささやき女将”として全国に知れ渡った船場吉兆の湯木佐知子社長は、涙ながらに廃業理由をこう説明した。産地偽装に残飯使い回しと次から次へと悪事がばれ、マトモな料理があったのかすら怪しかった。こんなデタラメ会社に民事再生法を適用し、経営再建のチャンスを与えたこと自体、間違いだったのだ。船場吉兆は91年の暖簾分け直後から暴走してきた。

「1930年に吉兆を創業した故・湯木貞一氏が1男4女に分け与える形で5法人に分割。船場吉兆を譲り受けた三女の女将夫妻は、本吉兆などのグループ会社をライバル視し、事業拡大に熱を上げた。金融機関から20億円を借り入れて自社ビルを建設すると、借金返済のために大阪や福岡に支店を広げ、『吉兆ブランド』を使ったプリンや洋菓子を売る商売を始めたのです」(外食ジャーナリスト)

 店舗拡大を始めたのが94年。本店で残飯使い回しに手を染めたのもちょうどこの頃だ。金儲けに目がくらみ、営業期間の大半は偽装まみれだったということになる。

「女将は一連の不祥事を夫の湯木正徳前社長や現場になすり付けていましたが、実権を握っていたのは明らか。とにかくケチで、パート従業員が残業をすると“仕事がのろい”と叱り飛ばし、冷暖房が強いと“もったいない”とケチをつけ、細かいところまで目を光らせていたそうです」(飲食業界関係者)

 山から転げ落ちたのはキャンセルではなく女将本人ではなかったか。

by deracine69 | 2008-06-01 10:00 | 経済・企業  

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