村岡元長官「責任問われるべきは」 橋本・野中氏名指し

2008年7月15日21時23分 朝日新聞

 「最高裁の良心ある判断を一縷(いちる)の望みを持って期待していたが、木っ端みじんに砕かれた。検察のストーリーに従っただけの理不尽な決定で、暗黒裁判だ」

 午後7時過ぎ、村岡元長官は一人で会見場に現れ、憤りをあらわにした。

 政界を引退して、地元の秋田と自宅のある東京を往復しながら、昔の支援者などを訪ね歩く日々。この日は夕方に自宅に戻ると、最高裁からの通知が届いていたという。

 「1億円を受け取って、使った人が罰せられるのが本当でしょう。私は小切手を見たこともないし、使ったこともない。私だけが起訴されたのは、落選していたからだ」と語気を強めた。

 「1億円を受け取った」のは派閥の会長だった橋本龍太郎元首相。「使った」のは橋本元首相と野中広務・自民党元幹事長。大物政治家たちを名指しして、「責任を問われるべき人」として挙げた。

 会見は30分余。初めは淡々と述べていたが、次第に顔が紅潮し、声は大きくなった。「こんな不公平な裁判があるものか」

 06年3月、一審の無罪判決の言い渡しのあと、裁判長は「今、桜が咲いています。今後のことはどうなるかわかりませんが、せめて、今夜一晩ぐらいは桜を楽しんでみてはいかがでしょうか」と語りかけた。いたわりの言葉に村岡元長官は涙を流したが、この言葉も、今となっては別の意味に聞こえるという。会見の終わり近く、「今にして思うと、二審はダメよ、最高裁はもっとダメよ、と予告していたのかもしれない」と司法への不信を口にした。
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by deracine69 | 2008-07-15 21:23 | 政治  

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