人気ブログランキング | 話題のタグを見る

関空連絡橋の通行税「やむなし」 1往復150円

8月2日6時40分配信 産経新聞

 関西空港連絡橋の国有化で年間約8億円の固定資産税収を失う大阪府泉佐野市が、国の財政支援を得られない場合、「通行税」導入を検討している問題で、導入の可否を考える「法定外税導入検討委員会」(委員長、田中治・同志社大教授)が1日、通行税導入は「やむを得ない」とする報告書案をまとめた。市は今月中に臨時議会を開き、条例案を提案する見通し。導入されれば、国有化で現在の1500円から800円程度になると見込まれる通行料は950円程度になる。

 委員会の審議では、減収分を利用者に負担させることに否定的な意見もあったが、減収を泉佐野市民だけに転嫁すべきでない▽もともと通行料に固定資産税相当分が含まれ、利用者は間接的に固定資産税を負担していた-などとし、「現状では減収の範囲であれば課税はやむを得ない」と結論付けた。

 報告書を受け、市は今後、1台当たり1往復150円の通行税「空港連絡橋利用税」の条例案を議会に提案する。可決される見通しだが、導入には「物流に重大な障害を与えない」などの条件をクリアしたうえで、総務相の同意が必要となる。

 新田谷修司市長は「国に財政支援を求めているが何の手応えも感じられないなかでの自己防衛策。(向こう10年間の減収分)約60億円を国が補填(ほてん)してくれれば、取り下げる考えはある」と述べた。

 通行税導入をめぐっては、関西国際空港会社の村山敦社長が「地域経済発展のための国有化。足を引っ張るようなことがあってはならない」と批判。大阪府トラック協会も「少額負担でもトラック業界にとっては大きな痛手」と反対の意志を表明している。

by deracine69 | 2008-08-02 06:40 | 行政・公務員  

<< 佐世保寄港の米原潜が微量放射能... 柴田亜衣も「レーザーレーサー」... >>