町村官房長官「外務省、すぐ報告すべきだ」米原潜放射能漏れ
8月2日14時12分配信 産経新聞町村信孝官房長官は2日の初閣議後の記者会見で、今年3月に長崎県・佐世保の米軍基地に寄港した米海軍原潜が、微量の放射能が混じった水を漏らしていたことについて、米政府から日本外務省への連絡が2日にあったにもかかわらず、外務省から首相官邸への連絡が3日午前になったことについて、「事が放射能なので、外務省は米政府から連絡があれば、すぐ官邸に報告するなり、世の中に公表すべきものだ」と述べた。会見の詳細は以下の通り。
【閣議】
「きょうは午前10時から宮中で認証式が行われまして、その後初閣議を行いました。先ほど終了しましたので、その結果をご報告をいたしました」
「まず、内閣総理大臣談話を決定をいたしました。確か資料が配られているかと思います。内容はごらんをいただきたいと存じます。次に総理から政治資金のあり方についてご発言がありました」
「また、引き続き総理から内閣法第9条に基づく内閣総理大臣の臨時代理をあらかじめ指定する発言がありました。これにより臨時代理の順位は第1順位は町村信孝内閣官房長官。第2位順位、伊吹財務大臣。第3順位、谷垣国土交通大臣。第4順位、高村外務大臣。第5順位、与謝野内閣府特命担当大臣ということでございます。この指定順位や考え方は従来通りでありまして、内閣官房長官を最優先の順位として、以下、閣僚の大臣歴、議員歴、年齢を総合的に勘案して決めたものでございます。以上で初閣議を終了しました」
「その後、閣僚懇談会を開催いたしまして、閣僚の給与の一部返納について、行財政改革推進の観点から俸給の10%を返納することを内容とする申し合わせを行ったところであります。きょうの会議は以上のようでございました」
【米原潜放射能漏れ】
--アメリカの海軍が佐世保沖で放射能漏れの事故を起こしていたことが判明した。日本政府に詳細な内容は伝わっているのか
「あのー、昨日の午後、米政府から外務省に対してアメリカの原子力潜水艦ヒューストンの冷却水漏れにつき、概要、以下のような連絡があったということで、ヒューストンが、ま、詳しくは外務省のほうから張り出しで説明しているようでありますから、それをごらんいただければいいのではないかと思いますが、3月、4月に日本に寄港した際の放射能漏れ・・・。定期点検中の冷却水の一部にしみ出しているというようなものがあったようであります」
「まあ、ごくごく、ごく微量であったということで、人体や環境に影響を与えるようなものではないこと、また、寄港時の調査でもこれは文部科学省のほうで調査を毎回やるようでありますが、異常値が何らなかったというようなことから、特段の対応はとらなかったということでありますけれども、まあ、あのー、一部報道が先行したという話は誠によろしくないのでありまして、こういう話はことが放射能ということでもありますから、外務省は米政府から連絡があれば、すぐ、それは官邸に報告するなり、また、世の中に対してそれは公表すべきものであろうと、こう思っております」
「なお、きょうの午前、長崎県、それから佐世保市、沖縄県には外務省からそれぞれの責任者にきょうの午前に連絡をしたということのようであります」
--きのうの時点で報告が上がらなかった理由は何か
「よく分かりませんが、ごく微量でですね、極めてマイナーな、という判断をしたのかもしれませんけれども、いずれにしてもこういう話はきちんと、すぐ対応したほうがいい話だということであります」
--アメリカ政府に対して日本政府として再発防止などの申し入れはしたのか
「特に外務省から米政府に対して何かやったという話は聞いておりませんが、さらに詳しい情報があるのであれば提供するようにですね、話はいっているはずであります」
【閣議】
--政治資金の話と給与の返納は前回の組閣のときと内容は同じか
「はい。さようでございます」
--総理から閣僚懇談会も含めて、改めて各大臣に所信というか、考え方を示すことはあったのか
「あのー、それがきょうの総理談話でありまして、これは全部読み上げまして、こういうことでしっかり取り組むようにという趣旨であります。まあ、どういうことをやるべきかというのは、きのう、呼び込みの際に1人ずつ、紙に書いて渡してありますから、それに大体、尽きているんだろうと思います」
--官房長官から閣僚懇で大臣の心構えについて話があったということだが
「これはですね、あのー、閣議での発言は個別に誰が何を言ったというのは引用しないことであるとかですね、国務大臣、副大臣、大臣政務官の規範というのがありますので、それを改めて再確認することとかですね、一時期、政と官のあり方というのが問題になったようですから、これについて、かつて決めたことがありますので、それを再確認する等であります」
【今後の日程】
--今後の段取りだが、副大臣、大臣政務官はいつごろ決定の運びか
「副大臣は火曜日。大臣政務官は水曜日の予定であります」
--今後臨時国会の召集ということがあるが、いつごろを考えるか。また、いつごろに決定する考えか
「これは、あの、これから、きのうも党首会談で確認をしてありますけれども、新しい幹事長、それから国対委員長等でですね、また政府とも確認をしながら、おいおい決めていくということを確認してあります」
--総理談話の中で、国際社会で協調してテロとの戦いに取り組むとの一文があるが、補給支援特措法の改正案については倫治国会に提出することになるのか
「法案の扱い、および会期等について、えー、今言った幹事長、国対委員長で追って協議をするということになっております」
--召集時期についてはいつごろまでに決めたいか
「だから、それを追って協議するということを決めたわけであります」
by deracine69 | 2008-08-02 14:12 | 政治