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中国 事前に「テロ情報」 警備再検討へ

8月5日2時38分配信 毎日新聞

 【カシュガル(中国新疆ウイグル自治区)大塚卓也】カシュガルで4日、警官16人が殺害された事件で、地元公安当局はウイグル独立派の非合法組織「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」が「8月1日から北京五輪開幕日の8日までの間にテロを計画している」との事前情報をつかんでいたことを明らかにした。国営新華社通信が伝えた。犯行前に情報を得ていながら多くの警官の命が奪われる事態により、6日から一部競技が始まる北京五輪の「安全」に対する信頼は大きく揺らいだ。中国当局は警備体制の再検討に着手した模様だ。

 拘束されたのは28歳と33歳のウイグル族の男と判明。2人とETIMとの関係は不明で、どの組織からも犯行声明は出ていない。警察当局は「背後にテロリストがいる」との見方を示した。

 襲撃で14人が即死、2人が病院に搬送中に死亡したほか、16人が負傷した。事件を受け自治区は4日、区都ウルムチで緊急幹部会を開いた。中央政府の公安部門も参加しており、五輪警備強化の参考にするとみられる。

 新華社によると、4日午前8時(日本時間同9時)ごろ、国境警備の警官隊約70人が部隊施設の近くで朝のランニング中、トラックが警官隊に突入。1人が爆発物を施設の門付近へ、別の1人も警官隊に投げ爆発させた。

 トラックからは手製爆弾10発、手製の銃1丁、ナイフ4本が見つかり、周到に準備した大胆な手口だったことも分かった。中国当局はETIMをテロ組織に認定し「国境を超えて国際テロ組織アルカイダと連携している」と主張。米国や国連安保理もETIMをテロ組織に認定している。

 事件現場の部隊はカシュガル中心部の色満路に面する。記者が5日午前0時(日本時間同1時)前に到着すると、トラックが突入した幅5メートルの門は閉ざされ、約15人の武装警察官が警戒。非常線が張られ、記者に「離れろ」と命じるなどピリピリした空気が漂っていた。漢族のタクシー運転手(28)は「市内でこんな大きな爆破事件は初めてではないか」と語った。

by deracine69 | 2008-08-05 02:38 | アジア・大洋州  

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