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諫早干拓、調整池のアオコから強い毒素 熊本の教授報告

2008年8月7日6時12分 朝日新聞

 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)で、潮受け堤防で湾を閉め切って淡水化させた調整池に昨夏発生したアオコから「強い毒素を検出した」と、熊本保健科学大学の高橋徹教授が3日、諫早市で開かれた「アオコシンポジウム」で報告した。

 アオコは浮遊性のらん藻の一種で、毎夏のように大量発生して水面を緑色に染めている。今年も数日前から確認されている。

 高橋教授によると、07年9月、池の農業用水採水所付近を含む4カ所すべてから、アオコになるらん藻の一種、ミクロキスティス・エルギノーサを確認。人体に有害な急性毒素を生み出すミクロシスチン(MC)が、世界保健機関(WHO)の飲料水基準の最大50倍の濃度で検出されたという。

 干拓地の営農者は調整池の水を農業用に使い、農林水産省や県は「水質は安全」としているが、高橋教授は「野菜への残留が確認された英国などの研究報告がある。大丈夫だとは決して思えない」としている。その上で「アオコは海水に触れると死ぬので、一刻も早く(開門して)海水を調整池に入れる必要がある」と訴えている。

by deracine69 | 2008-08-07 16:59 | 社会  

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