自民小選挙区「公認争い」過熱 小泉チルドレンに不満も

2008年7月12日17時6分 朝日新聞

 自民党が小選挙区の公認候補を続々と決めている。福田政権の支持率低迷で次の総選挙では追い風が期待できず、希望者が競合する選挙区では「支持基盤の厚さ」を基準に大ナタを振るった。選に漏れた小泉チルドレンは不満を募らせている。

 党選挙対策委員会は4日、衆院北海道1区など3選挙区で新顔を内定した。16日には長野2区で新顔擁立を内定する運びだ。

 現職同士の公認争いが決着していない福岡11区など「調整中」の選挙区を別にすれば、残る「空白区」は北海道4、7、8区、岩手1、4区、福島3区、広島6区の計7選挙区のみ。300小選挙区の大半で擁立のめどがつくことになる。

 来年9月の任期満了まで1年余り。05年衆院選で大勝しただけに、現職の「公認見送り」を含む調整は避けて通れない。党選対は、通常国会が閉会し、夏の地元回りを控えたこの時期に積み残していた選挙区の最終調整を急いだ。古賀誠選対委員長は10日、古賀派の研修会で「任期満了までそう時間はございません」と力説した。

 とはいえ、党選対が裁定を下しても、火種が残る選挙区も少なくない。特に、前回大量当選した初当選組、小泉チルドレンが「公認漏れ」でもめている。

 北海道1区では4日、会社役員の長谷川岳氏が内定したが、小泉チルドレンの一人、杉村太蔵氏(比例南関東ブロック)が昨年暮れに同区から出馬する考えを表明。杉村氏は「有権者の審判を仰ぐのに公認は関係ない」と語り、無所属でも立候補する構えを捨てていない。

 郵政反対組と公認の新顔らが争った選挙区でも、同じような火種がある。党選対は6月中旬までに、現職2人が競合していた6選挙区のうち5選挙区で公認を内定した。

 山梨2区では堀内光雄元総務会長が公認を勝ち取った。対抗していた初当選組の長崎幸太郎氏は先月下旬、地元支持者に文書を配り、「『山梨2区に骨を埋める』が皆さんに対する大切な約束。この公約は信念をもって貫く」と訴えた。こちらも無所属での出馬を捨てていない。

 保利耕輔元文相に内定した佐賀3区でも、初当選組の広津素子氏が6月26日に党選対に駆け込んだ。古賀氏から「勝てる候補ではないと判断した」と宣告されても、広津氏は「郵政選挙の時に賛成派が必要だと思って手を挙げた。(内定決定は)一貫性がない」と納得していない。

 次の衆院選は政権をかけた激戦となるだけに、背に腹は代えられない。党選対幹部は「次は前回のような追い風はあり得ない。支持基盤が厚い復党組や地元出身者が『勝てる候補』とされるのは仕方ない」と話している。(山崎崇)
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by deracine69 | 2008-07-12 17:06 | 政治  

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