延命ドロドロ“小泉一派”一掃は福田の私憤私恨だった

2008/8/8 10:00 日刊ゲンダイ

 内閣改造でハッキリしたのが、福田首相(72)の「脱コイズミ路線」だ。小泉シンパを一掃した。小泉元首相(66)は、福田首相の“指南役”という声もあったのに、いったい小泉―福田の本当の仲はどうなっているのか。

●「失敗したら退陣」にカチン

 改造内閣の顔ぶれを見れば、福田首相の“小泉斬り”は一目瞭然だ。

 中川秀直(64)、小池百合子(56)、渡辺喜美(56)、大田弘子(54)……と小泉元首相と近い連中は、ひとりも入閣させなかった。

 その一方、「上げ潮派」の中川秀直と対立する与謝野馨(69)を経財相で重用。さらに、「郵政造反組」の保利耕輔(73)を政調会長に就け、野田聖子(47)を首相肝いりの消費者行政担当相に抜擢した。

 小泉改革を否定したも同然だ。なにがあったのか。

「政界の一部では、小泉のことを『首相の相談相手』と解説する声があるが、実際はまったく違います。相当な距離がある。というか、党内に友達がいない似た者同士の2人は、自分のことしか考えていない。とくに小泉元首相は、自分の名前が“名宰相”としてとどろくことしか頭にありません。安倍首相だろうが、福田首相だろうが、自分より人気が出たり、実績を残されたら我慢ならない。ボロボロになって辞めて、『やっぱり小泉首相しかいない』という声が広がることに喜びを感じるタイプです」(政界関係者)

 小泉元首相が7月上旬に、「首相の力の源泉は解散権と人事権だ」「これに失敗したら退陣だ」「私が想像するに改造は難しい」と福田首相を挑発したのも、どうせ改造なんかやれっこない、やれば失敗すると計算したからだとみられている。 福田首相は、小泉元首相のこの言葉に相当カチンときたらしい。もともと「やる」といわれると「やらない」、あまのじゃくの性格。距離のある小泉元首相に「やれない」と言われたために、ムキになったのは想像がつく。

「そもそも福田は、小泉のことを『福田家の下足番だった男』と見下しています。しかも、福田が官房長官を辞任するキッカケになった年金未納問題は、小泉周辺がリークしたと疑い、いまでも恨んでいる。小泉一派を一掃したのは、個人的なシコリが大きいとみたほうがいい」(自民党事情通)

 個人的な事情で行われた内閣改造では、支持率が大きく上昇しないのも当然か。
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by deracine69 | 2008-08-08 10:00 | 政治  

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