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銀行の金庫から大量の偽札発見、職員が関与か-インド

2008-08-08 12:00 Web-Tab

 【ラクノー 8月5日 IANS】インド北部ウッタルプラデシュ州で4日夜、インドステイト銀行の金庫から計200万ルピー(約500万円)の偽札が発見された―インドステイト銀行はインド最大の商業銀行。

 偽札が見つかったのは、ネパールとの国境に近いウッタルプラデシュ州Domariyaganjにある支店。インド準備銀行(中央銀行)職員の立ち会いのもとに警察当局が行った強制捜査の際に発見されたという。

 銀行関係者らによると、発見されたのは1000ルピー(約2600円)紙幣の偽札20束。すべて同一の記号と番号「5 CK 756601」が印字されていたという。

 地域の全支店で流通する紙幣が保管されているこの金庫。今回の捜査では約700万ルピー(約1800万円)分の紙幣が紛失していることも判明した。

 警察当局のBrij Lal氏は「銀行職員が関与したことは明らか。秘密裏に本物の紙幣を偽札と交換していたようだ」と語る。同氏によると、「偽札を市場に流通させるため、政府系金融機関が組織的に悪用された初のケース」だという。

 Domariyaganjでは先週、大量の偽札が発見され、容疑者4人が逮捕されていた。容疑者らの供述により、インドステイト銀行の職員Sudhakar Tripathi容疑者の名前が浮上。同容疑者の自宅からは70万ルピー(約180万円)の現金が発見されている。うち5000ルピー(約1万3000円)が偽札だったという。

 警察はTripathi容疑者を逮捕、同容疑者が勤務していた同銀行支店に対する強制捜査に踏み切った。

 同支店のマネジャーであるDashrath Chirgainya氏によると、金庫には約18億4000万ルピー(約47億8400万円)が保管されており、地域一帯の支店などに紙幣を供給していたという。

 翌5日早朝まで続いたという偽札の調査。警察当局では、偽札はネパールから持ち込まれているものと見ており、国境に近い各銀行の支店を中心とした金庫の調査実施をインド準備銀行に要請している。調査の進展により、さらに多くの偽札が発見されるとの見方も出ている。(c)IANS

by deracine69 | 2008-08-08 12:00 | アジア・大洋州  

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