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五輪から万博期待へ 上海の株市場

2008.8.12 18:34 産経新聞

 北京五輪の熱気から少しさめた位置にある上海ではいま、2年後の上海万博をあてにした関連株に注目が集まっている。オリンピック関連建設株や観客を見込んだ旅行社株などが開幕と同時に軒並み下落、これに対し上海の地場銀行など万博関連株が逆に買われている。上海株式取引所で大量の株を動かすファンドマネジャーたちは「五輪相場は開幕と同時に閉幕した」と話している。

 上海株式取引所の総合指数は五輪開幕の8日に4・48%と大幅下落したのに続いて週明けの11日には5・21%も落ち、ついに2500ポイントを割り込んでしまった。つまり五輪景気をあてに始まった今回の株バブルの出発点といわれる2006年暮れの時点に戻ったことになる。

 7日付の東方早報によると、五輪関連株の下落は7月下旬に始まった。とりわけファンド系の大量売りが目立ち、五輪景気で業績を上げた北京城建や中青旅行などが急落した。第一財経日報(12日付)は97種に及ぶとされた五輪関連株のすべてが下がり、中でも人気だったホテル、旅行関連株は最安値になったと伝えた。

 一方、全般的に株価が下落する中で万博関連の目玉とされる上海市政府系の浦発銀行に買い注文が集中した。このほか上海空港など地元企業が人気となった。

上海は男女サッカー準決勝までの12試合の会場となっており、街のあちこちには五輪サッカーを祝う横断幕が目立つ。だが、街のムードは意外なほど熱気がない。サッカーを観戦した市民も「確かに会場の警戒は厳しいが、普段のゲームとそう変わらなかった」と、がっかりしたような話しぶりだった。

 関係者によると、北京では公害対策で周辺製鉄所などが休業しており、上海周辺の製鉄所などがフル操業になっている。四川大地震復興に向けて需要がうなぎ上りだそうだ。上海市政府は13日にサッカー会場の運営状況についての記者会見を開くが、そのさい上海万博準備の進行状況についても当然、発表する。

by deracine69 | 2008-08-12 18:34 | アジア・大洋州  

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