拉致再調査、秋に結果 日朝協議 経済制裁の一部解除

8月13日16時7分配信 産経新聞

 【瀋陽(中国遼寧省)=阿比留瑠比】拉致被害者の再調査をめぐる13日未明の日本と北朝鮮の公式実務者協議の合意は、調査結果を出す時期を「可能ならば今年秋」と設定し、日本側による随時の点検も可能とするなど日本側の提案に沿った内容となった。これに対応し、日本側は北朝鮮の調査開始と並行する形で、制裁措置の一部を解除する。

 再調査に関し、北朝鮮は日本側の提案をおおむね受け入れ、(1)被害者に関する全面的な調査を行う(2)北朝鮮は権限を与えられた調査委員会が迅速に調査する(3)調査の進捗(しんちょく)の過程において、北朝鮮は日本側に随時、通報し協議を行う(4)関係者との面会、関係資料の共有、関係の場所への訪問などを通じて、調査の結果を直接確認できるよう協力する-ことでも合意した。

 調査対象については、日本政府が認定した拉致被害者のうち未帰還の12人だけでなく、特定失踪(しっそう)者らも含む「すべての拉致被害者」とすることを確認した。

 これに対し日本側は、北朝鮮側が調査委員会を立ち上げた時点で、経済制裁のうち、人的往来とチャーター航空便の乗り入れ禁止を解除することで合意した。

 また、協議では6月の協議で合意されていた貨客船「万景峰92」など北朝鮮籍船舶への人道支援物資の積み込み目的の入港や、日航機「よど号」乗っ取り犯グループ関係者の引き渡し協力に関しても議論したが、結論は出ず、改めて協議することになった。

 協議には、日本から外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長、北朝鮮から宋日昊・国交正常化交渉担当大使が出席。協議後、斎木氏は記者団に「調査委員会が一日も早く立ち上げられ、拉致被害者の速やかな帰国につながることを切に願っている」と語った。北朝鮮による過去2回の調査が成果を生まなかった点に関しては「今回は、協議という形で調査の進捗をチェックする仕組みが確保されている」と指摘した。

 協議は11日に始まり、日本側は再調査の方法や期間などについて考え方を説明。北朝鮮は12日に回答を示したが、同日午後に中断。13日未明に再開し、合意に達した。

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 ■日朝協議の合意骨子

 【北朝鮮】

 一、権限を与えられた調査委員会が拉致被害者の調査を行い、可能な限り今秋に結果

 一、調査の進捗(しんちょく)状況について、日本に随時通報して協議

 一、日本が関係者との面談や関係場所の訪問などを通じ、調査結果を直接確認できるよう協力

 【日本】

 一、調査開始と並行し、北朝鮮との人的往来、同国からのチャーター便乗り入れ規制を緩和
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by deracine69 | 2008-08-13 16:07 | 政治  

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